今日はタイ・トリップの模様をお伝えしようと思う。
今回の目的はタイの雑誌5誌+動画の撮影と、フィッシングショーへの参加だったのだが、ここでは釣りの話しをしよう。
昨年、タイを訪れたときはフィッシングショーのみだったのだが、今年は釣りができるということで、非常にワクワクしていたんだ。
といっても、釣堀での釣り。なんだけど、ここではバラマンディをはじめ、ピラルクや巨大なナマズ、そして現地ではトーマンやチャドと呼ばれている、スネークヘッド系のサカナなど、怪魚が釣れるとあって、その市場が大きく発展しているのも、タイにおける釣りの現状だね。
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残念ながらバスは、水温が非常に高くなるせいでいないと聞いている。
もちろんタイにはエサ釣りの文化もあるんだけど、東南アジアの国々の中ではルアーフィッシングで楽しめるゲームフィッシュが多彩ということで非常に盛り上がっていて、現地ルアーメーカーはもちろん、日本のみならず、世界中の釣り業界が期待をこめて盛り上げようとしているのも、タイのフィッシング事情の特筆点だ。
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そんな中で訪れたのは、今回は現地メディアが用意してくれた釣堀。料金は1日750円程度のところもあれば、5000円以上のところもあるようだ。やはり、金額が上がるほど難易度が低かったり、珍しい魚種も入れられているようだ。今回はメディアのみなさんが気を遣ったのか、それとも確実性を求めたのかは定かではないが、アベレージ80cmのバラマンディが連続ストライクという、VIP待遇の釣堀で実釣を行うことになっていた。
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その中でもアクションや色の使い分けによって、より多くバイトをとる方法があって、非常に参考になった釣行でもあったね。
ロッドはスティーズ691HFB(ブレニム)など。リールは遠投性とパワーに長けるタトゥーラと、中軽量級ルアーのバーサタイルキャストに優れるスティーズ・TNリミテッドをセット。どちらもバラマンディのパワーに負けることなく、多少強引なパワーファイトができた。
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ラインはキャスタウェイ(サンライン)の2号(30lb)にリーダーとして、ナイロンの50lbをセレクトしたんだけど、サカナの歯ですぐにささくれ状のザラザラになってしまうので、フロロのほうがいいっていうのが、自分の結論かな。
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この日は終始、曇天だったということもあって、ヒットルアーはトップウォーターがメイン。ヤマトO.S.Pと、ヤマトジュニアは巨大なポップ音、すなわち、捕食音を演出することでサカナのスイッチを入れるペンシルポッパーだ。
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ベントミノー130はトゥイッチ&ポーズ、または高速トゥイッチなどでバイトを得ることができた。これはサカナを容赦なく狂わせる、魚種を問わないマルチなルアーだね。新品を使ったんだけれど、あっという間に歯型だらけにされてしまったよ。
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スカウター130でも、たくさんのストライクを得ることができた。これはスプラッシュ系ペンシルの究極と言っていいね。
あとは爆音を生むサーフェスクランク、ダイバジン・ヘビーヒッターや、シミーフォールを得意とするバイブレーションの王道、TDバイブ・タイプRでもバラマンディを手にすることができたね。
気をつけたいのは、フックを太軸にすること。そしてノーマルのものよりも1~2サイズ、上のものにすることだ。例えば3本フックのヤマトO.S.Pであれば、真ん中のフックを外して前後2本の仕様にし、かつフックサイズを#2もしくは#3にする。これで確実性はグンと上がる。
近年、ルアーマガジンで取り上げられたこともあって、現地では日本からのアングラー(4~5人のグループ)にも出会ったんだけど、秘境に行かないとお目にかかれないようなサカナに手軽に会えるこの釣堀。機会があればぜひみなさんにもチャレンジしてもらいたい。
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実は今回のツアーでも、日程を延長して、自然のフィールドでスネークヘッド系を狙う釣りの取材を受けてもらえないかというオファーがあったんだけれど、スケジュールの関係でそれはかなわなかったんだ(写真は釣堀の隣を流れる水路でのワンシーン。スネークヘッド系のサカナのバイトがあった)。だから次にタイに行く時は、ぜひ釣堀だけじゃなくて、自然のフィールドでも釣りをしてみたいと思うね。