Thailand Trip_02:ジャングルパーチとの出会い。
2015-8-03 カテゴリー:その他 フィッシング プライベート 取材(メディア関連)
さて、マスタークラスを終えたその足で、ネイティブフィールドへ向かった。
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派手なリアウィンドウのレンタカー(運転手付き)で4時間のドライブ。タイの人は派手好きらしい。ちなみに、街を走るタクシーはピンクが多かった。
バンコク市内から車で4時間ほどではあるが、一番近いメジャーフィールド“ケーン・カチャンダム湖”が今回の目的地。釣果重視であればバンコクから飛行機、もしくは1日近い移動時間をかければパラダイス的なフィールドがいくつもあると言われている。
しかし今回は日程的な都合もあり、このフィールドを選んだ。とはいえ、バンコクから車で4時間も要するのだが……
多くのアングラーはバンコク近隣の水路や野池、もしくは海で釣りをしているらしく、船外機つきのボートや中大型のボートで入れるメジャーなトーナメントレイクとなると、この距離は一般的なようだ。
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湖が目の前という立地のコテージに宿泊。その同じ集落内にある食堂で夕食をとった。手にしているのはティラピアの揚げもの。ダイナミックに丸ごと一匹、出てきたのにはびっくり。食後は自分の部屋で、ルアーのチョイスとフックの交換。アテンドしてくれたラパラのスタッフに、有効なルアーのアドバイスをもらった。
タイのネイティブフィールド、特にフレッシュウォーターにおけるターゲットは主に3種類。ひとつは日本でいうところのライギョ系。もうひとつはジャングルパーチというコイ系のフィッシュイーター。そしてキャットフィッシュ系である。
中でもトーマンやチャドと呼ばれるライギョ系、いわゆるスネークヘッドのイメージが強いと思うが、実はジャングルパーチもメジャーな釣りもので、今回はシーズン的にスネークヘッド系はイマイチ。スポ―ニングシーズンを狙うようで、この時期、スネークヘッド系は終わっており、代わりにジャングルパーチが産卵に入る。そっちを狙うほうが主流なようだ。
ジャングルパーチは日本でいうところのコイやニゴイのような体躯で、それらよりもヒレが長くパワフル。オレンジなどの美しい色も入っており、同じサイズでいうなら、バスよりも2~3倍、瞬発力があるグッドファイターだった。
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釣りに出る前に、朝食を済ませたのは、夕食とはまた別の食堂。おかゆのようなものとコーヒーで腹ごしらえ。早朝6時にも関わらず、すでに営業していた。地方におけるタイの朝マック?
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この日も動画カメラが密着。右の写真は、ラパラスタッフやDaiwaスタッフが湖に出たボート。船底がフラットで浅瀬もガンガン上っていける。自分が乗ったバスボートタイプもこの船も、基本的にはドライバー(操船者)つき。
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この時期は、川を遡上して流れがある瀬で産卵をするらしく、自分もメインリバーを上がっていった。シーズンにもよるのだが、ミノーなどのジャークベイトがジャングルパーチ狙いにはポピュラーで、状況によってはバズベイトやスピナーベイト、クランクベイト、そしてトップウォーターなど、幅広いルアーが有効になると聞いていた。
当日は雨も落ち着き、フィールドは晴天無風、かつ渇水気味で静まり返っており、サカナのアクティビティが感じられない。8~9cmのジャークベイトがおすすめということで、まずはアシュラSPから入ったがチェイスを得たのみ。寸前で見切るため、いっそのことトップウォーターならダマせるのでは、と思いベントミノー86にスイッチ。これで2バイトを得たが、その口はコイやニゴイより大きいとはいえ小さく、活性の低さも邪魔してフッキングには至らず。次に小型でショートリップのミノーに替えるが、レンジが違うのか出てこない。
そこでタイへ持って行く用のボックスに入れるかどうしようか迷ったが、もしもに備えて3つ用意したハイカットDR SPにチェンジ。ベイトフィッシュに近いアイスシャッドカラーでファーストフィッシュをキャッチすると、そこからはバイトの連鎖で最終的に8匹のジャングルパーチをキャッチすることに成功した。
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聞いていたある程度の話とイメージで多少のズレがあり、サカナの習性を知ることと場所選びに時間を要したため、ファーストフィッシュを手にするまでは長かったものの、その後はコンスタントに数を重ねることができた。一部、スネークヘッド系狙いに時間を割いたが、撮影に出ていた他のアングラーが0~1匹という結果を鑑みれば、自分が手にした8匹という結果は上出来ではないだろうか。
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ガイドをしてくれたローカルアングラー。湖のすぐそばに自宅があり、まさに地元。最後にがっちり握手を交わしてお別れした。ありがとう!
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今回、この結果を叩き出したハイカットDR SPは一段深く潜行するシャッドで、リアクションを誘うためにやや速め、ミディアムファーストリトリーブでの使用が極めて有効だった。スピニングだろうがベイトでのノーマル34mm・SVスプールだろうが、比類なき飛びを見せてくる。また、追われているベイトフィッシュがこのサイズだったこともよかったようだ。
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ちなみにラインはPE、キャスタウェイ1.5号にポケットショックリーダーFCの20lb。ロッドはブラックレーベルプラスの661MLFB、リールはスティーズリミテッド103H-TN。このタックルセッティングで「鬼のマシンガン攻め」だった。
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ハイカットDR SPはフックを太軸かつ大型のもの(サイズは定かではないが#7か#8)に変更。スローシンキングになるが、高バランス設計なのでファーストリトリーブでも問題なく使用できる(ただし、アイチューンが必要なときも)。
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次の日も終わってからの話になるが、他のアングラーが口を揃えたのがシルバー系のホロカラーでしかストライクを取れなかったということ。とにかくこのときは、カラーに非常にセレクティブだった。
ベストシーズンを外していたり、秘境的なフィールドではないため、難しいとは聞いていたが、その予想を上回る、決して甘くないフィールドだった。しかしパターンにハマるとおもしろいようにバイトを得ることができた。ケーン・カチャンダム湖はかなり広いフィールドであり、そこから探していくと入れ食いスポットもどんどん見つかりそうで、とてもやりがいがあるフィールドタイプだった。
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湖に浮かぶ、菩薩島というところにあった寺院。お昼の休憩のときに立ち寄って、手を合わせてきた。「デカいサカナが釣れますように…」。果たして、このご利益はあったのか… タイの旅は、まだまだ続く……
Toshinari Namiki
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派手なリアウィンドウのレンタカー(運転手付き)で4時間のドライブ。タイの人は派手好きらしい。ちなみに、街を走るタクシーはピンクが多かった。
バンコク市内から車で4時間ほどではあるが、一番近いメジャーフィールド“ケーン・カチャンダム湖”が今回の目的地。釣果重視であればバンコクから飛行機、もしくは1日近い移動時間をかければパラダイス的なフィールドがいくつもあると言われている。
しかし今回は日程的な都合もあり、このフィールドを選んだ。とはいえ、バンコクから車で4時間も要するのだが……
多くのアングラーはバンコク近隣の水路や野池、もしくは海で釣りをしているらしく、船外機つきのボートや中大型のボートで入れるメジャーなトーナメントレイクとなると、この距離は一般的なようだ。
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湖が目の前という立地のコテージに宿泊。その同じ集落内にある食堂で夕食をとった。手にしているのはティラピアの揚げもの。ダイナミックに丸ごと一匹、出てきたのにはびっくり。食後は自分の部屋で、ルアーのチョイスとフックの交換。アテンドしてくれたラパラのスタッフに、有効なルアーのアドバイスをもらった。
タイのネイティブフィールド、特にフレッシュウォーターにおけるターゲットは主に3種類。ひとつは日本でいうところのライギョ系。もうひとつはジャングルパーチというコイ系のフィッシュイーター。そしてキャットフィッシュ系である。
中でもトーマンやチャドと呼ばれるライギョ系、いわゆるスネークヘッドのイメージが強いと思うが、実はジャングルパーチもメジャーな釣りもので、今回はシーズン的にスネークヘッド系はイマイチ。スポ―ニングシーズンを狙うようで、この時期、スネークヘッド系は終わっており、代わりにジャングルパーチが産卵に入る。そっちを狙うほうが主流なようだ。
ジャングルパーチは日本でいうところのコイやニゴイのような体躯で、それらよりもヒレが長くパワフル。オレンジなどの美しい色も入っており、同じサイズでいうなら、バスよりも2~3倍、瞬発力があるグッドファイターだった。
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釣りに出る前に、朝食を済ませたのは、夕食とはまた別の食堂。おかゆのようなものとコーヒーで腹ごしらえ。早朝6時にも関わらず、すでに営業していた。地方におけるタイの朝マック?
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この日も動画カメラが密着。右の写真は、ラパラスタッフやDaiwaスタッフが湖に出たボート。船底がフラットで浅瀬もガンガン上っていける。自分が乗ったバスボートタイプもこの船も、基本的にはドライバー(操船者)つき。
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この時期は、川を遡上して流れがある瀬で産卵をするらしく、自分もメインリバーを上がっていった。シーズンにもよるのだが、ミノーなどのジャークベイトがジャングルパーチ狙いにはポピュラーで、状況によってはバズベイトやスピナーベイト、クランクベイト、そしてトップウォーターなど、幅広いルアーが有効になると聞いていた。
当日は雨も落ち着き、フィールドは晴天無風、かつ渇水気味で静まり返っており、サカナのアクティビティが感じられない。8~9cmのジャークベイトがおすすめということで、まずはアシュラSPから入ったがチェイスを得たのみ。寸前で見切るため、いっそのことトップウォーターならダマせるのでは、と思いベントミノー86にスイッチ。これで2バイトを得たが、その口はコイやニゴイより大きいとはいえ小さく、活性の低さも邪魔してフッキングには至らず。次に小型でショートリップのミノーに替えるが、レンジが違うのか出てこない。
そこでタイへ持って行く用のボックスに入れるかどうしようか迷ったが、もしもに備えて3つ用意したハイカットDR SPにチェンジ。ベイトフィッシュに近いアイスシャッドカラーでファーストフィッシュをキャッチすると、そこからはバイトの連鎖で最終的に8匹のジャングルパーチをキャッチすることに成功した。
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聞いていたある程度の話とイメージで多少のズレがあり、サカナの習性を知ることと場所選びに時間を要したため、ファーストフィッシュを手にするまでは長かったものの、その後はコンスタントに数を重ねることができた。一部、スネークヘッド系狙いに時間を割いたが、撮影に出ていた他のアングラーが0~1匹という結果を鑑みれば、自分が手にした8匹という結果は上出来ではないだろうか。
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今回、この結果を叩き出したハイカットDR SPは一段深く潜行するシャッドで、リアクションを誘うためにやや速め、ミディアムファーストリトリーブでの使用が極めて有効だった。スピニングだろうがベイトでのノーマル34mm・SVスプールだろうが、比類なき飛びを見せてくる。また、追われているベイトフィッシュがこのサイズだったこともよかったようだ。
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ちなみにラインはPE、キャスタウェイ1.5号にポケットショックリーダーFCの20lb。ロッドはブラックレーベルプラスの661MLFB、リールはスティーズリミテッド103H-TN。このタックルセッティングで「鬼のマシンガン攻め」だった。
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ハイカットDR SPはフックを太軸かつ大型のもの(サイズは定かではないが#7か#8)に変更。スローシンキングになるが、高バランス設計なのでファーストリトリーブでも問題なく使用できる(ただし、アイチューンが必要なときも)。
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ベストシーズンを外していたり、秘境的なフィールドではないため、難しいとは聞いていたが、その予想を上回る、決して甘くないフィールドだった。しかしパターンにハマるとおもしろいようにバイトを得ることができた。ケーン・カチャンダム湖はかなり広いフィールドであり、そこから探していくと入れ食いスポットもどんどん見つかりそうで、とてもやりがいがあるフィールドタイプだった。
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湖に浮かぶ、菩薩島というところにあった寺院。お昼の休憩のときに立ち寄って、手を合わせてきた。「デカいサカナが釣れますように…」。果たして、このご利益はあったのか… タイの旅は、まだまだ続く……
Toshinari Namiki