2001年から続いているNamiki Cup。
利根川がホームフィールドで日頃からトーナメントに出ている
アングラーにとっての腕試しの場として、
もしくは普段このフィールドで釣りをすることがない
ボートアングラーにとってのきっかけとして、
または広大なフィールドでバスボートに乗って釣りをした
経験がない人へのチャンスの場として、
さらにこれまで経験したことがない新たなバスフィッシングの
刺激を受けてもらいたい、
そんな意義を持ってここまで開催し続けてきた。
今年は過去最多となる203名のアングラーが集い
とてもうれしく思う。本当にありがとうございました。
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さて、自分のトーナメントはというと抽選で決まった渡辺裕保君と出場。
渡辺君は20代と若く自分がきっかけでバスフィッシングをはじめたという。
普段はおかっぱりがメインというアングラーだ。
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自分は利根川を全域にわたって把握しているわけではないので、
前日に行った下見でもある1エリアに絞ってチェックをした。
トーナメントは2人で3匹の総重量で競われるため
ビッグフィッシュの確率が高い上流エリアを選択。
ところがフリッピンスタイルでワンバイトのみ。
水が落ち着いており、細身のドライブシュリンプ4in(5gテキサス)でしか
バイトを得ることができなかった。
ただし、サイズは50cmクラスだった。
当日は朝からそのストレッチへ直行。
前日よりもさらにカレントがなくなり、水もより澄んでいたし
何より前日に1バイトしかなかったことからアプローチ法を変えた。
フリッピンスタイルの点の釣りではなく
距離をとっての線の釣りである。
朝イチ、晴れてはいたがPROTREKの気圧計は下降傾向。
水温は22℃、天気は無風のためトップウォーターを選択。
3投目ほどでヤマトJr.でキロオーバーをキャッチ。
その10分後にはバックシートの渡辺君が
ハイピッチャー3/8ozで600gほどの1匹を手にした。グッジョブ!!
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さらにその20分後、自分がT.D.ポッパーで900gを追加。
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開始から1時間もたたないうちにリミットを獲ることに成功した。
極めてグッドスタートを切り、上流にとどまることを決意。
1500gクラスの一匹を求めて入れ替えに専念したがノーバイト。
渡辺君にドライブクロー3inのテキサスでバイトがあったが
残念ながらラインブレイクしてしまった。
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晴天無風ゆえ、トップはクリア系のカラーをチョイス。
強風下のマッディウォーターでのブリッツMAX DRは
マットチャートブルーバックでキャッチ(写真はシャロータイプですが…)。
ラスト1時間。
中流域に戻り、強風&強烈な濁りが発生しているバンクで
ブリッツMAX DRを投入し900gをキャッチすることに成功。
その後、ドライブシュリンプ4.8in(スカッパノン)の9gテキサスに
先日のBasser誌取材で得たような2kgクラスの重たいバイトがあったが
フロロ20lbでアワセ切れしてしまった……
カバー越し、さらに見えない水中には鉄パイプや石などの
予期せぬものが沈んでいることもあり
たとえフロロ20lbを使っていて、それが小バスだったとしても
ブレイクしてしまうことは珍しくない。
ただし今回はバイトの感触からすると明らかに大きそうだったので、
本当に悔やまれる……
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最終的に入れ替えはしたものの、渡辺君の一匹は早い段階でのリミットメイクに貢献。
何よりナイスガイで試合中は自分から「こういうアプローチを頼む」や
渡辺君の「これでいいいですか?」といった
そのときの釣りに関する会話しかかわしていない。
それイコール、バスフィッシングが、そしてトーナメントが
大の大人が黙々とキャストできるほど夢中になれる
遊びであることの証明じゃないだろうか。
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また前夜は河川敷で古くからの友人であるTBCメンバーの
久保田君や大石君、千葉ちゃん、そしてO.S.Pプロスタッフの丸山君らと
一緒に風呂に行き、食事をし、キャンピングカーでダベって、楽しいひと時を過ごした。
さらに昨年のパートナーだったアングラーが今年も参加してくれて、
プレゼントまで持ってきてくれたのは本当にうれしかった。ありがとう!
そして当日、自分に同行してくれたO.S.P社員は
「参加していた皆さんが、本当に楽しそうでした」と言っていた。
彼は参加されたみなさんの笑顔に刺激されて、来年の出場を決意したそうだ。
今から同船してくれるパートナーを探しているらしい。
今回も例年同様、豪華な賞品を多くのスポンサーさんが用意してくれた。
優勝ペアには北総マリン様から、アルミボートとエレキのセットが2台!
準優勝チームにはMotorGuide様からフットコンをプレゼント。
トラブルレスで本当に頼りになる、自分も愛用しているエレキだ。
さらに3位と4位にはCASIO様から最新モデルのPROTREKを。
こちらは人間の感覚では気づけないような気圧の変化を
瞬時に知ることができる、使いこなせば最強の武器になるアイテム。
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さらにDaiwa様からは、ワイヤーベイトやフットボールをはじめ
ドライブシャッド4.5inまでこなす超性能の万能ロッド
スティーズ・リベレーターをご協賛いただいた。
ショートロッドで、今の時代に合った繊細な誘いにぴったり。
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ほかにもサンライン様からは信頼性抜群のマシンガンキャストのセットやバッグ。
Gary International様からはスピナーベイト、ラバージグそしてベビークローという
確実にバスを獲れるルアーのセットをたくさん。
富士工業様からはフックキーパーと、切れ味抜群のラインカッターを。
HONDEX様からはフィッシングシーンにあると便利なタオル各種。
FINA様はTシャツに加えて、マルチケースや、TNSオフセットとFPPストレートも!
街でもフィールドでも目立つこと間違いなしの、ナイスなキャップと
タオルを提供してくださったのはランカーキラー様。
さらに当日、レンタルボートの釣りに最適なデッキを
持参してくださった篠工房様。
利根川のバスフィッシングのパイオニアで、
H-1トーナメントのホストとしても
今なお牽引し続ける鈴木美津男様からはご自身が営む
伊勢屋(取手)のどら焼きを上位5チームに!!
ここの和菓子は本当に美味。もしかしたらほかの何よりも
この景品を喜んでいるアングラーもいるのでは……?
今回のNamiki Cup開催に際しまして、たくさんのご協力をいただきました。
この場を借りてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
そしてバスフィッシングが好きなもの同士が集い、
笑顔があふれる最高の一日を過ごすことができました。
来てくれたみなさん、ありがとう。
Namiki Cupは来年も開催予定です。
ひとりでも多くの参加を心よりお待ちしています。
来秋も利根川で会いましょう!!