O.S.P20周年に向けて、いま明かされる開発ストーリー
Product story of O.S.P BLADE JIG
台風19号で被災された方にお見舞い申し上げます。
また、河川では増水による浸水被害が続いているようなので、引き続きの警戒と1日も早い復旧をお祈りいたします。
台風の前に霞利根川水系にトータル3日間行っていたので、今日はその様子をまじえてお話ししよう。
この時はクランクベイトやミノーのドゥルガ、そしてスモールポッパーのラウダ-50では獲りきれないバスが透明ブレードを持つO.S.Pブレードジグならバイトさせられるケースがあった。(ワーム系ではドライブスティックのトゥイッチ&フォールも効いたが)
9月29日に開催されたTBCトーナメントで3位に入った春日プロはブレードジグ1/4ozで釣ったようだし、八郎潟のHBAにゲスト参加した時も自分は基本的に水が濁り気味なエリアを狙っていたためクランクベイトだったのだが、水のキレイな川の上流域で釣りをしていた優勝者はブレードジグでも釣ったとコメントしていた。
ワームやスカートが出す柔らかい連続波動だからこそ活躍する状況がある!
ジグヘッドのワームでは弱い、もしくはロッドワークでアクションをつけるのがかったるい。でもクランクベイトでは見切られてしまう。
その中間の強さの、ただ巻くだけでオートマチックなバイブレーションを出せるのがブレイデッドジグ(チャターベイト系)カテゴリーなのだ。
自分とブレーデッドジグの元祖となるチャターベイトとの出逢いは、アメリカですらメジャーになる前。フロリダのトーナメントで2連勝をあげたウイニングルアーとなり一気に火が着いたのだが、その前に、とあるローカルアングラーから評判を聞き使っていた。
その後、いろんなメーカーからメタルタイプのブレーデッドジグが出たのだが、透け感がないため時にフラッシングを嫌うバスに効かなかったり、ヘッドのアイとメタルの穴が窮屈すぎてフォールさせた時スムーズに落ちなかったり、ライン絡みが発生したりすることもあって…
そこで自分がO.S.Pの会議で「クリアなブレードを持つブレーデッドジグを作りたい」と提案したのであった。
最初は白色のサーキットボードでプロトが作られたのだが、自分は納得できなかった。
かれこれ3~4年は掛かっただろうか?
そこはカミソリのような切れ味の鋭さも持つ橋本洋一の集中力と妥協しない開発者魂の長期戦だった。
確実にチドリを発生させる独自のブレードの形状とジグヘッドとブレードをつなげる特殊なパーツと取り付け方法は、野球の試合でいうと延長100回まで戦って得た勝利のようなものだったのだ!(笑)
こういった試行錯誤を重ねて完成したのがO.S.Pブレードジグなのだ。