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る秋の巻きモノのパターン解説

2018-8-27 カテゴリー:イベント フィッシング



I wrote the pattern of autumn game at Lake Hachiro-gata.

先日、久しぶりに八郎潟へ行ってHBAトーナメントにゲスト参加してきたので、その時の釣りのことをこれからはじまる秋の巻きモノのパターン解説にからめてお話しよう。

前日の下見では約15年振りに訪れたということもあり、激変したフィールドを広く浅くチェックしてまわるもノーバイト。

夏らしいパターンとして一ヶ月前の試合でも良かったらしい流入河川内で比較的イージーにバスを見付けられると期待していたのだが、冷たい大雨でほぼすべての川は壊滅状態。

このタイミングで良さそうな東部承水路内のブレイクに絡むインビジブルなピンスポット戦略は、フィールドの水中の地形を開拓できていないので不可能。
そのためバスの密度の薄い本湖のショアライン沿いにあるリップラップバンクを巻物で攻略するプランを余儀なくされたのだが、出場選手中、半数あまりがノーフィッシュという決して甘くないコンディションで700gと1,200gのバスを手にすることができた。

700gはリップラップのバンクをブリッツMRで巻き倒してキャッチした。ちなみに使っていたカラーはチャートブルーバック。派手と思われるカラーだが、黄色く泥濁りした水域においては、むしろ水と非常によく馴染んで、そこで泳いでいるベイトフィッシュと同じ色に化ける。つまり、この条 件下ではナチュラルカラーだと言えよう。

逆にコスモブラックなどの黒系はシルエットがはっきり見えるため、バスからルアーを見付けやすいアピールカラーになる。真っ黒とまではいかないが、黒金やチャートブラックバックなども、このような水域では背中の黒(黒金においては側面のゴールドも)が効いてアピールカラーになるというこ とを覚えておくといいだろう。

事実、とある選手はローライトの朝の内にブリッツMRの黒金だけで立て続けに3匹キャッチしてリミットメイクしたらしいので、このタイミングにおいては黒金という選択が正解だったのかもしれない。

そして1,200gは、ノーマルサイズのハイピッチャー(3/8oz & 1/2oz)だと反応がなくその後ジグを枝に掛けながら水面下5cmで踊らせているとミスバイトしてきたリップラップ絡みのレイダウンに風が吹いたタイミ ングで入り直し、ボリュームのあるハイピッチャーMAX 1/2ozタンデムウィローを枝に擦りつけるように引くことで釣り返した1匹である。(カーブフォールさせるなどしてカバーにタイトに引いてくる使い方や、よりス ローに引く状況においては、ダブルウィローよりタンデムウィローの方 が扱いやすい。)

ハードルアーでも色やサイズによるアピール力の使い分けで釣果が変わるというのが、よくわかる一例だろう。これから始まる秋の巻物シーズンの参考にしていただきたい。

なお当日の模様はYouTube「野外観察倶楽部O.O.C」にて動画で近いうちに公開されるのでお楽しみに!

並木敏成プロが15年ぶりに八郎潟へ【O.S.Pカップ予告編】
https://www.youtube.com/watch?v=g-aEw65U58k

ちなみに根掛かりの激しい八郎潟のリップラップのクランキングにおいて、ブリッツMRはとても向いているルアーなのだ。ブリッツMRが持つハイピッチワイドウォブリングは雨や富栄養化で濁った八郎潟の水でも十分なアピール力がある。そしてなにより、このルアーだか らこそ根掛かりせずに快適に巻き続けることができたのは事実なのだ。フィールドを知らないからこそおきる極浅のリップラップ上に間違ってキャスト(岩を目視できないほどのマッディウォーターなので)してしまった時 は根掛かってしまうが、その時はスティンガー外しで簡単に回収できた。但しブレイクラインに沿って引いてくる通常のアプローチでは根掛かりもなく、当日もルアーロストゼロだったことも付け加えておこう。

ブリッツシリーズを解説したこちらの動画ではクランクベイトの本質について詳しく語っている。たとえばクランクベイトが根掛かりした際にラインを弾いて外しやすいのはハイフロートだろうというのは誰でも想像できるだろう。

だが、実は重心移動付きよりも固定重心の方が、さらに外しやすいというのはご存じだろうか?そのようなことについても触れているので、秋の巻物シーズン前のハイレベルな予備知識としてぜひチェックしていただきたい動画である。

並木敏成-OSPクランクバリエ生解説(LureNews.TV)
https://www.youtube.com/watch?v=lNx_0QtJmak

今回お世話になったHBAの皆さん、地元の皆さん、そして当日お会いした皆さん、誠にありがとうございました。オカッパリ、ボート問わず、この八郎潟という素晴らしいフィールドを守ると共に、これからさらに盛り上げていってください。そして自分も微力ながら八郎潟そして東北のバスフィッシングの盛り上げの助けになれればと感じています。

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