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2022/8/15_1

2022-8-18 カテゴリー:その他

さて、今回はバジンクランクについての話。
O.S.Pから発売された第一号となるルアー、バジンクランクはクラスN o.1の性能をそなえたトップウォータークランクを目指し、開発された。
ハイアピールで集魚効果の高いバズベイトに対して、喰わせに長けるトップウォータークランク。
バズベイトで釣りをしていて、早々に魚がスレてしまうと感じるなかで、自分はこのトップウォータークランクというカテゴリにいち早く着目していた。
むかし、とあるアメリカのポンドで陸っぱりをしていたとき、1周目はバズベイトで釣りをしていた。
倒木などもあるので、スナッグレス性能も必須。バズベイトならガンガン引けるのだが、数匹釣って反応は途絶えてしまう。
ところが、そこでトップウォータークランクで2周、3周するとさらに釣れ続くといった現象が起こる。
おまけにフッキング率も上がり、ミスも減る。これはトリプルフックが2つ搭載されているクランクベイトのメリットだね。
もちろんバズベイトがダメ、という話ではなく、荒れたときや広い景色に対してはバズベイトのほうがその集魚力を活かせるメリットがある。しかし、晴れていてバスの動きがスローな時、ステイを交えたりトゥイッチによる小技も効くといった幅広い状況への対応力がトップウォータークランクの魅力。
それらを踏まえ、O.S.Pから発売するにあたって目指したのはトップウォータークランクにおいて、クラスNo.1の性能。
スローからファストまで対応し、いずれもハイピッチかつ力強い引き波でバスを誘うことのできるアクション。それは決してフェザーフックの水嚙みに頼ったものではなく、ボディ単体で実現することにもこだわった。
フロントのフックを止める「サーフェイスリグ」は、横アイトリプルフックのフックポイントを左右均等にし、さらにフック同士の絡みや、リップにフックが乗ってしまう現象も防ぐ。
さらにテールも横アイにすることで、前後のフックを大きくしてもなおフック同士が絡む心配がない。
従来の寸胴なクランクベイトにおいては、前後のフックが絡むことはしょうがないとされていた。また、それを防ぐためにフックを小さくしているものもあるが、掛かりも悪くなり、フックが伸ばされたりするなど、キャッチ率が著しく落ちてしまう。
このバジンクランクは、フックサイズを落とすことなく、前後のフック絡みを排除することに成功した当時として斬新な意欲作でもある。
その後のブリッツシリーズをはじめとするO.S.Pのクランクベイトにも受け継がれていった。
さらにもうひとつ、バジンクランクに搭載されているサーフェイスリグと留め具であるネジは、その後のブリッツに採用されるアンダーウエイトシステムに通じる、重心を低くしタダ巻き性能を飛躍的に向上させるという副産物的な役割もあるんだ。
そんなわけで、O.S.P初のルアーにして、その後のルアー設計にも多大な影響を与えたこのバジンクランク。
夏こそ楽しめるルアーなので、ぜひ皆さんも表層をひったくるバイトを体感してほしい。

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