先日の旧吉野川でのザ・フィッシングの反響が大きく、それぞれの場所でなぜそんなタックルセッティングで攻めたのか、という質問を多く受けたので答えていこう。
ロッド、リールやラインのセッティングは11月18日の投稿を参考にしてください。
また、いまはTVer、そのあとはダイワのHP「DAIWA CHANNEL」にてご視聴いただけます。
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◯なぜO.S.Pメタルブレードジグ1/2ozという重いモデルを使用したのか。
あの時は、速巻きがキモであった。なので3/8ozではなくより重い1/2ozにドライブスティック4.5NSをつけることで水面下30cmくらいを高速で引いて喰わせた。
(ハイピッチャーも1/2oz モデルで釣ったのはこの理由!)
そのまえにドライブシャッド4.5"にTNSオフセット4/0をセットしたノーシンカーの水面引き(バズベイトのように)で2発ストライクを得たが、フックポイントが運悪くワームの内部に突き刺さるなどでミスした魚でもある。(こんな時はフッキング重視であれば一回り大きい5/0フックを使う、もしくはフックポイントをワームから離してオープンフックに近いセッティングをすべきではあった。)
とにかくそういった甘噛みのセレクティブなバスに対してO.S.Pメタルブレードジグは速巻きでもアクションが大きくなりすぎず、タイトハイピッチ。
それでいながらかなりなデッドスローでも使えるスピード対応幅も大きな特徴である。
◯橋桁まわりなどのブリッツMRの連発撃について。
通常旧吉野川のクランキングはブリッツDRやMAX-DRのようにもう少し潜るもののイメージが強いかもしれないが、近年の旧吉野川はウィードが戻りつつある。
なおかつ時期的に浅いところのほうが水温が高いタイミングだったのでMRのレンジがよく、なおかつブリッツMRはタイトハイピッチながら浮力もしっかりとあり、基本中層クランクで釣っていたが、たまにウィードに当たったら刺さっても浮かせてかわす能力がずば抜けて高いのでMRをチョイス。
◯ドライブビーバー3.5"のフリーリグについて。
3.5"にも関わらず10gという重めのフリーリグを使ったのは、水深2〜3mの流れのある橋桁まわりでも流されずにシンカーがアンカー代わりに橋桁ボトム付近でワームを流されずに釣るために重めの10g。
ドライブビーバーは派手なバサロアクションにも関わらずウィード抜けが極めて良いのもありがたい性能。
この時はTNSオフセット2/0だったが、ここいちばん掛かり重視のときはFPPオフセット2/0または3/0。
より濃いカバーであればFPPストレートの2/0がアゴに対して深く刺さるのでごぼう抜きできるセッティング。しかしこの時はいちばんストレスのないTNS2/0を使った。
◯スピンナッツ65 のセッティング
ナイスサイズを仕留めたセッティングは、TNSオフセット3/0に、1.8gのネイルシンカーを挿れもの。
通常シャローのサイトではノーシンカーで使うことが多いが、この時は水面にウィードの切れカスが多く浮いていた。それを貫通させるために1.8gのシンカーを腹に水平方向に挿入。
そこからのスピンナッツのもつ軽快ドッグウォークアクションで喰わせた。
◯HPシャッドテール3.1"のダウンショットについて。
使ったシンカーは5gであった。
春、夏のサスペンドバスには3.5g、
冬のリアクションには7gが多いが、この時は中間の5gにした。
ほかにも、火蓮180のただ巻きでは50cmクラスのバスを2度喰わせたがどちらもフッキングできなかった。
やはりここ近年の旧吉野川のバスは昔と違ってスレていて甘噛みバイトが多いのも原因だろう。
あとは番組内にはなかったがルドラのフローティングモデルでのトゥイッチングパターンでウィードの上を釣るというパターンもあった。
以上、ウィードが戻ってきたことで20センチクラスの子バスの姿はかつてより多くなったようなので、数年後の旧吉野川がかつての全盛期に少し近づけるかもしれないので期待している。
そのためにマナーやバスの扱いに十分注意してほしい。
あらためて言うが今回のロケで多くの方にサポートしていただいたことを感謝します。
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