先週は合川ダムで2つのロケをこなしてきた。台風の影響によりロケ日程をずらすはめになったのだが、台風後の濁った中、爆釣することができた。
1日は「ルアーニュース」の取材。
この模様は10月19日発売号に載る予定だ。
そして、DVD「ジ・アルティメットvol.10シーズナルパターン秋編」で2日間の撮影も行われた。
この3日間を通して割とパターンは共通していたが、そんな中でも水位が微妙に変わったり、水の濁ってるエリアや濁り具合が変わったりと、日々変わるコンディションの中、それによってバスの釣れ具合も変わるという面白さがあった。
バスが釣れるのには法則があり、その法則は環境の変化と同時に変わっていく。今回はそれが顕著だったので、自分もとても面白かった。コンディションによっては差を生むことが難しいケースもあるのだが、今回は思いっきり自分のパターンが決まったので、思いっきり書かせてもらうと・・・(笑)
この期間、平日とはいえ20人以上のアングラーが来ていたが、半分以上がデコ。一番釣った人でも1人3匹という釣果の中、初日の「ルアーニュース」の取材で13本、内40オーバーが12本で最大が50.5cm(53cmクラスをブリッツMAXでバラシたよ)。
そして2日目以降も、毎日20本前後を釣っていた。
もちろん数釣りに走ったり、釣果優先で言えば30~50本釣ることも可能だったが、DVDの題目がシーズナルパターンなので、あえて今一つなエリアを釣って差をみせたり、50アップのみに絞って戦略を組んだ時間もかなりあったので、数は多少減ったのだ。
今回は濁った中でどう対応するか?というのが見所だ。
メインで釣れたルアーはバズベイトだと黒の02ビート、そしてクランクベイトなら黒のブリッツMAX。後は黒のブレードジグなども活躍した。
その後のDVDロケでは、やはり黒の02ビートや黒のブリッツMRなどが活躍。
ルアー選びもキモなのだが、それ以上に重要なのが引き方である。
特にDVDの撮影では「ルアーニュース」の時よりも、より状況が厳しい中でストライクさせる方法が必要で、それがある引き方だったのだ。
それはDVDを観てのお楽しみになるのだが、ヒントは自分も過去のDVDや誌面などで言っているし、「ジ・アルティメットvol.8シーズナルパターン夏編」で爆発したブリッツMAXの入れ食いシーンでやっていた引き方などを観てもらえればわかってもらえるだろう。その引き方を、更にここまでやるか!!と思われる程、徹底した結果だ。
DVD撮影初日は、前半から02ビートが炸裂! 53.5cm、52cmも飛び出した!
クリアウォーター向きのワンシャ6”やベントミノー、アイウェーバーなどでもキャッチ。
ちなみに「ジ・アルティメットvol.10シーズナルパターン秋編」は、同じ合川ダムで今回の10月と次の11月の合わせて2回のロケを予定している。
秋といっても夏に近い秋と冬に近い秋では大きくパターンも異なるので、今回はそれぞれを解説する予定だ。
ちなみに夏編は1回の釣行だったが、その釣行期間内に渇水時のタフな状況と、途中大雨が降ったことによるフィールドの大変化。
それによってブリッツMAXで56cmを頭に、50アップ3本を含む40アップ20本以上の大爆釣シーンへと繋がっており、更には水中映像も入っている。
今年発売になった「ジ・アルティメットvol.9シーズナルパターン春編」は春の代表的なパターンであるミノーやスピナーベイト、ノーシンカーワームでも釣っているが、意外なパターンとしてゴミ撃ちがドハマりした。
春のゴミ撃ちは他のシーズンと比べてエリア選択がキモになるわけで。
秋編の今回は音のうるさいバズベイトと、濁り水の中でもアピールできる真っ黒いクランクベイトがキモになったわけだが、何よりもその引き方がキモなんだ。
これによって100対0の差がつくと言っても過言ではないのだが、その辺も楽しみにしていて頂きたい。
今回の釣行で、本当にバスフィッシングは奥深く、ゲームとしてバスという魚がどれだけ素晴らしいのかを再認識した。
連日、他のアングラーと大きな差がついたのもそうだし、他にも思うことは沢山あった。
釣りというのはフィールドがわかっていなくては手が出しにくいもの。
例えばゴルフならグリーンの位置やピンの位置がわかった上で競技ができるけど、バスフィッシングの場合、まずフィールドに何が沈んでいるかなど、それがわかっていないと手が出しにくい部分もある。
それがリザーバーで、なおかつ合川ダムぐらいの規模だと、水の動きや湖の形から、そのシーズンに合った有望なエリアが行く前からわかったり、後は1日の中で色々動くことで下地のあるアングラーとそうでない人の差が顕著にあらわれる。
そう考えると日本の一般的なリザーバー(ダムサイトから上流まで5kmぐらい)というのはゲーム性が極めて高いと思う。
これが霞ヶ浦水系や利根川、もしくは琵琶湖のように等深線が読みにくい自然湖でかつ面積が広いと、どこにウイードや石が沈んでいて、どこに浚渫があるといったことを知らないと、なかなかゲームを進めることができない。
つまりは技量以上にフィールドの知識が圧倒的に必要な釣り場とも言えるので、自力で何年もかけて調べるか有力なガイドがいないと、なかなか手を出しにくいという面もある。
それが規模の小さいリザーバーだと、湖の形や各バックウォーターから来る水量をだいたい理解できれば、パターン通りの場所で魚が釣れてくれるので、そういった意味でも合川ダムというのは皆に平等に近く、1日〜数日の釣行でも真の腕試しができると思う。
とにかく、シーズナルパターンなりフィールドを読む力を解説する場所として、合川ダムを選んだのは正解だと思っている。
皆さんも機会があれば是非訪れてみて欲しい。
最終日の夜は、急遽O.S.Pプロスタッフの辻井君の『料理旅館 辻井』に寄らせてもらった。景色と料理と温かいおもてなしが最高でした。ありがとう。
最後に、今週末は利根川で並木カップが行われる。
予想をはるかに上回る応募があったみたいで、嬉しい限りだ。
ボーター部門がメインになるのだが、ボートからの釣りの経験がない方にボートフィッシングの魅力を知ってもらうためノンボーター部門も数年前から設けているのだが、それだけでも60人以上の応募を頂いた。
だが、ノンボーターを乗せて頂くTBCのプロなど、2人乗っても安定性のあるFRPのバスボートの数に限りがあるので、申し訳ないが抽選で選ばせてもらった。
落選してしまった方には本当に申し訳ありませんでした。
それから、ダイワ(グローブライド)の『Ultimate』にて、バサーオールスタークラシック特集として出場するプロスタッフの抱負を載せている。
第一弾は自分が結構まじめにコメントしているので、是非チェックしてみて欲しい(笑)