世界のT.Namikiがあなたを1日マンツーマンガイド!
以前もブログで紹介したが、パシャオクで自分のガイド権を落札してくれた若海君と釣りをした時のレポートをアップします。
今回、同行した取材スタッフが記事にしてくれたのでじっくりと読んでくれたらと思います。
本文中にもあるのだが自分にとっても最高の機会になったし、やはりバスフィッシングというのは教えてくれる人と一緒に釣りに行ったり、仲間同士で知識を共有するからこそ、より上達できたり、より楽しくなるものであると強く実感した。
みんなもプロガイドの人にお世話になったり、釣具屋さんなどに行って仲間を作ったりするとより充実したバスフィッシングライフになるのではないかと思う。
後はパシャオクの企画による出品でバス釣りのカテゴリーは初めてだったわけだが、自分としてはバスフィッシングを知らない方にもバスフィッシングやバスプロという存在を知ってもらうという点では有意義だった。そんなきっかけを作っていただいたパシャオクさんにも感謝したい。
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パシャオク(*1)で企画された「バスプロ並木敏成さんが1日ガイドしてくれる権利」を落札された若海さん。ふだんはアルミボート&エレキというスタイルで巻物をメインにバス釣りを楽しんでいるアングラーだ。「なにがなんでも落札したかった」というこの権利。舞台は北浦、ガイドはもちろん並木敏成! 今回は、その1日に密着取材を敢行した。
ふだん並木が一般のアングラーと接する機会といえばイベントやセミナーなど、大人数を相手にするようなことが多い。
「こういったマンツーマンでの機会というのはほとんどないし、ましてやボートで1日一緒に釣りをするのは、なかなかできない企画なので、自分の経験としてもこういった交流というのはやってみたかったんだ」
と、並木も興味津々。今回落札された若海さんは20年ほど前にバス釣りを始め、一時期は中断していた期間があったものの数年前に復活。バスの他に海釣りなども楽しむアグレッシブなアングラーである。
「一般の方がどういう技術を持っていて、バス釣りをどんな感じで楽しんでいるのか? 一緒に1日を過ごすことでそれがわかるだろうし、自分もいつもとは違った新鮮な気持ちでレクチャーができると思うよ」
最初は緊張気味だった若海さんもすぐに打ち解けたようだ。
(最初は緊張気味だった若海さんだがすぐに打ち解けたようだ。昼にはこの通り!)
「非常に好青年で、バス釣りに対しての熱い情熱もすごく感じられた。自分としては教え甲斐のある非常にいい生徒さんが来てくれたなというのはあるよね」
バスボートでの釣りは初体験とのことなので、釣りはもちろんだがバスボートでの滑走や広大なフィールドでのエリア選択など、いつもとはひと味もふた味も違った釣りを楽しんでもらうことを目標に準備を進めてきたという。
(緊張が走ったファーストヒットだったが残念ながらニゴイ・・・。2人して苦笑い。)
「北浦水系は取材などで訪れることもあるけれども、近年の状況はそこまで詳しくない。ガイドするためにはフィールドの状況を把握しておく必要があるため、数日前にプラをしてきたんだ。シャローの巻物、沖の浚渫での巻物や喰わせの釣り、幅広い経験をしてもらいたいので、いろんなタイプの場所を調べて反応も得ていたんだけど…」
ところが当日は天気予報が外れて強風なってしまう。せっかくの機会なので日程変更も視野には入れていたのだが、予想外に強くなってしまった強い風には並木も手を焼いていた。
(強風のため、沖はうねりがキツくバスやベイトの魚影も消えてしまった。ぜひとも経験していただきたいバスボートならではのシチュエーションだったので並木も心残りだったようだ。)
「予定していた場所の1/3も回れなくなっちゃったからね。特に沖の浚渫なんかは、うねりで釣りにならなかった。これはとても残念だよ」
とはいえ、風裏となる西岸のワンドや岬の裏側などをメインに大きくエリアを変えながらバスを一から探していくのに近いスタイルというのも、なかなか身近では経験できないもの。バスプロ並木の真骨頂を魅せるには、ある意味では絶好の機会と言えよう。
「巻物が得意というだけあってキャストはバッチリだよね。中でもオーバーヘッドは方向もブレず、距離感や弾道なども完璧。サイドハンドも上手いし、さすがキャリアも長いだけあるよね」
反面、あまりやらないライトリグでの喰わせの釣りやラバージグやテキサスリグでもスローに誘う釣りというのは苦手なようで、今回はこのあたりをしっかり学びたかったという若海さん。
「ラインスラックの使い方なんかは現場でレクチャーすると本当にわかりやすいよね。バックラッシュの直し方1つにしても究極ともいえるより良いやり方があるんだけど、現場で直接レクチャーしないと完璧に伝えることはできないんだとわかったんだ」
これまでDVDや雑誌などで何度も解説してきたことなだけに、並木も意外だったようだ。この経験を元に、今後、自分がレクチャーする上でのアイディアなども浮かんできたという。
「バス釣ってもらうだけじゃなくて、こういったレクチャーも含めて1日を楽しんでもらうのがバスプロガイドとしての役目だと思うんだ。最近は琵琶湖や霞ヶ浦水系でもプロガイドをしている人が増えたけど、こうやってマンツーマンでプロと釣りをすることで技術や経験値というのは飛躍的に伸びるから、一度こうやって経験してみると新たなバス釣りの楽しみ方も見付かるんじゃないかな」
(残念ながらバレてしまったビッグフィッシュ。その原因を並木がすぐにレクチャー。こういったことができるのもガイドならではだろう。)
ちなみに、パシャオクにおいて『バス釣り』というカテゴリーでは今回が初めての企画だったそうだ。
「こういった企画はバス釣りを知らない一般の方々も目にするだろうから、バスフィッシングやバスプロという存在を知ってもらうという面においても有意義だし、自分としてもいまの釣り業界においてそういった活動というのは非常に大切なことだと常々感じているからね」
今回はチャリティオークションということで、収益金は(株)パシャオクの運営費を除いた全額が日本赤十字社および水辺基盤協会に寄贈されたそうだが、それによって社会貢献ができればという気持ちも並木にはあった。
「こういった経験をたくさんの人にしてもらいたいから、また機会があればぜひとも協力したいと思うよ」
ちなみに若海さんは「次も落札します」と意欲満々。この言葉がなによりも、いかに素晴らしい1日を楽しんでいただけた証拠であり、並木の記憶にも鮮明に残る嬉しかった出来事の1つだったという。若海さんも、色褪せない思い出の1ページを刻んだに違いない。
(日暮れギリギリまで釣行は続いた。マリーナへ戻り並木から思い出の品としてキャップなどが手渡される。イベントなどでの再開を約束し、楽しい1日は幕を下ろした。)
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T.Namiki's Lesson
「スピナーベイトやブレードジグでさらなる釣果を手にするコツとは?」
巻物というと、着水してすぐに中速以上で巻き始めるという使い方をしている人がほとんどだが、スピナーベイトやブレードジグはゆっくりとしたスピードで巻き始めることでレンジを下げつつ、バスの目の前を通すようにすることも大切。表層にベイトがいて、バスの目線も上を向いている時はブレードが見えるぐらいのレンジを引いたほうが釣れるのだが、ボトムもしくは沈んだ障害物でサスペンドしている場合に表層まで喰い上げてくれるのは活性の高いバスだけなので、タフなコンディション下での巻物の使い方としては不十分なのだ。
浮き上がらないよう平行にリトリーブするだけではなく、ゆっくりと巻いて徐々に沈めていくような使い方をすると他の人が流した後でも釣れたり、巻物に反応するまでのバスの活性がないと思われるコンディションでも釣れることがあるのでお試しいただきたい。
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*1 パシャオクって?
パシャオクはAmebaブログを運営する(株)サイバーエージェントの子会社である(株)パシャオクが運営するスマートフォン向けのオークションサービス。パシャオクでは利用者が出品・落札できるのはもちろん、あらゆる分野で活躍されている著名人・タレントなどとコラボレーションし、ユニークな体験型オークションも販売している。今回がバス釣りというカテゴリーでは初となる企画となる。