矢口高雄さんから釣りキチ三平のカレンダーが届いた
2012-12-11 カテゴリー:お知らせ
毎年、この時期になると釣りキチ三平のカレンダーが届くんだ。
もう10年ぐらい前になるが雑誌の対談などで矢口高雄さんと二度ほどお会いしたことがあり、それ以来、毎年送っていただいている。
自分が釣りキチ三平を初めて読んだのは小学3年生の時。
それまでは昆虫採集などへの興味はあったが、釣りへの興味はまったくなかった。
この釣りキチ三平を読んだことで釣りに興味を持ち、自分を釣りキチT.NAMIKIに一変させてくれた漫画である。
自分と同世代に釣り好きが多いのも、まさに釣りキチ三平の影響であると言える。
同じ年のバスプロで見ても、小野俊郎君や山木一人君、赤羽修弥君、庄司潤君など沢山いるんだ。
自分は基本的に読書などがあまり好きではなかったので漫画もあまり読まなかったのだが、なぜかこの釣りキチ三平だけには興味を持つことができたのだ。
これは単に釣りのことだけではなく自然の大切さや命の尊さといったヒューマンドラマ的なことも数多く描かれており、いろんなことを教えていただいた素晴らしい漫画だったと思う。
できることなら今の子供たちにもこの釣りキチ三平を読んでもらえたらと思っている。
今の子供たちの多くはゲームで遊んだりと室内にこもる傾向がある。
そんな中で自然とたわむれる、そんなきっかけになる読み物だと思う。
たとえばダイワでヤングフィッシングクラブ
のように子供たちへ釣りを教えるイベントもあるのだが、釣りという遊びはしっかりと教えてくれる人がいて、やっと道具の使い方も理解でき、覚えていけるものだろう。
身近に釣りをする大人がいれば連れていってくれる機会もあるだろうが、そうではない子供たちの中にも自分のように漫画などをきっかけに「釣りをやってみたい」と思っているケースもあるはずだ。
以前、ヨーロッパのバストーナメントに参加した時、現地の熱いアングラーたちから「自分たちはプロになりたい。でも、そのために何をすればいいのか?」と聞かれたことがある。
自分が答えたのは「釣りをしたことがない人をバス釣りに連れて行く」ということ。
100人しかやらないスポーツではプロは成り立たないが、それが1万人になればプロとして成り立つし、規模がもっと大きくなればそのプロが活躍する場も増えて発展にも寄与できるし、さらにその位置も確立されたものとなっていく。
さらに釣りというのは自然と関わるスポーツでもあるので、自然の大切さや命の尊さといった現代社会ではなかなか触れることのできないことにも関心を持つきっかけになるだろう。
自分はこの釣りキチ三平という漫画のお陰で釣りに興味を持てたので、矢口高雄さんにはいくら感謝しても感謝しきれない。
毎年、この釣りキチ三平のカレンダーを見ると思い出す気持ちを今回は文章にしてみた。