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環境・美化マーク

2014-2-20 カテゴリー:モラル

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皆さんは近年ルアーなどの釣具にこんなマークがあるのをご存知だろうか?

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これは「環境・美化マーク」(シールまたは印刷)という表示で皆さんがルアーなどを買ってくれた時に数円が、ロッドやリールを買ってくれた時には数十円が結果的に日本釣用品工業会(JAFTMA)に収められるもので、日本釣用品工業会(JAFTMA)と日本釣振興会が共同で、これによる資金をもとに日本の釣り場にあるゴミを回収し、なるべく釣りを長く続けさせてもらおうという願いをこめた活動なのである。

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先日の大阪フィッシングショーで2013年度の「水中清掃報告書」を自分も受け取りました。
このように湖、そして、海などでも清掃が行われてるんだ。

もちろんゴミをすべて取り除くことはできないだろうが、自然で遊ばせてもらっている以上、それに対して少しでも自然へのダメージを与えないようにする活動はまさに現代の釣り場環境を守る意味でもとても重要なことだと思う。

そして、O.S.Pとしても、この活動に賛同し、だからこそO.S.Pの商品にはこのマークが表示されていてアングラーの皆さんにも協力してもらっています。

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「つり環境ビジョン」参加企業

これだけの多くのメーカーが素晴らしい活動を支援しているんだが、ただ悲しいことに全てのメーカーではないんだ。

この活動に一社でも多く賛同して欲しいという願いをこめつつ、アングラーの皆さんにはこの資金がこうやって有効に使われているということを報告させてもらいます。

JB/NBCオフィシャルスポンサーについて

2014-1-20 カテゴリー:トーナメント

O.S.PはもちろんこれまでもJB/NBCのスポンサーだったわけだが、今年からオフィシャルスポンサーになった。
O.S.Pホームページインフォーメーション

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JB/NBCホームページより)

自分の考えではこれまでもO.S.Pは「JB/NBC」「WBS」「TBC」「バサーオールスタークラシック」など、全国のトーナメント団体等に対してスポンサードしてきたつもりなんだ。
これはバスフィッシングのひとつの楽しみ方としてのトーナメントスタイルというものが非常に魅力に溢れているし、自分もトーナメントで戦ってきてプロとしての地位を築いてきた人間なのでその魅力も十分に分かっているからだ。

特にJB/NBCにおいては、「トライアルドリームツアーUSA」を3年間続けてきた。
これはJB地方シリーズのランキング1位のアングラーの方にアメリカでのバスフィッシングを経験してもらい自身のバスフィッシングへの更なるレベルアップやモチベーションアップにつなげていただきたかったのだ。また、それには雑誌社のライターさんやカメラマンさんも同行しメディアにそのツアーの模様を載せていただくことで全国の読者の皆さんに名前を覚えてもらえるし、その後のプロとしてやっていく中でメディアの方々とのつながりもできる。

1年目はJB霞ヶ浦シリーズのランキング1位だった中川さんをルアーマガジンのライターさんカメラマンさんと共にフロリダ州のレイクセミノールへ。2年目はJB旭川シリーズの塩見さんをバサーのライターさんカメラマンさんと共にサウスキャロライナ州のサンテクーパーへ連れて行った。3年目の昨シーズンはJB津風呂湖シリーズの年間1位である谷口さんが対象者であるが現在場所は未定。初夏までには実施予定である。

しかし、このスタイルを3年間続けてきたことである一定の目的を達成できたのではと感じている。そこで今年からはトライアルドリームツアーUSAにかけていた販促費をJB/NBC全体に対してあてようと決めたのだ。

つまり今年からはオフィシャルスポンサーとしてバックアップしていきたいと思います。

全国のJB/NBCの選手の皆さん今年もがんばってください。

世界のT.Namikiがあなたを1日マンツーマンガイド!

2013-11-22 カテゴリー:その他 テクニック

以前もブログで紹介したが、パシャオクで自分のガイド権を落札してくれた若海君と釣りをした時のレポートをアップします。
今回、同行した取材スタッフが記事にしてくれたのでじっくりと読んでくれたらと思います。

本文中にもあるのだが自分にとっても最高の機会になったし、やはりバスフィッシングというのは教えてくれる人と一緒に釣りに行ったり、仲間同士で知識を共有するからこそ、より上達できたり、より楽しくなるものであると強く実感した。
みんなもプロガイドの人にお世話になったり、釣具屋さんなどに行って仲間を作ったりするとより充実したバスフィッシングライフになるのではないかと思う。

後はパシャオクの企画による出品でバス釣りのカテゴリーは初めてだったわけだが、自分としてはバスフィッシングを知らない方にもバスフィッシングやバスプロという存在を知ってもらうという点では有意義だった。そんなきっかけを作っていただいたパシャオクさんにも感謝したい。

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パシャオク(*1)で企画された「バスプロ並木敏成さんが1日ガイドしてくれる権利」を落札された若海さん。ふだんはアルミボート&エレキというスタイルで巻物をメインにバス釣りを楽しんでいるアングラーだ。「なにがなんでも落札したかった」というこの権利。舞台は北浦、ガイドはもちろん並木敏成! 今回は、その1日に密着取材を敢行した。

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ふだん並木が一般のアングラーと接する機会といえばイベントやセミナーなど、大人数を相手にするようなことが多い。

「こういったマンツーマンでの機会というのはほとんどないし、ましてやボートで1日一緒に釣りをするのは、なかなかできない企画なので、自分の経験としてもこういった交流というのはやってみたかったんだ」

と、並木も興味津々。今回落札された若海さんは20年ほど前にバス釣りを始め、一時期は中断していた期間があったものの数年前に復活。バスの他に海釣りなども楽しむアグレッシブなアングラーである。

「一般の方がどういう技術を持っていて、バス釣りをどんな感じで楽しんでいるのか? 一緒に1日を過ごすことでそれがわかるだろうし、自分もいつもとは違った新鮮な気持ちでレクチャーができると思うよ」

最初は緊張気味だった若海さんもすぐに打ち解けたようだ。

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(最初は緊張気味だった若海さんだがすぐに打ち解けたようだ。昼にはこの通り!)

「非常に好青年で、バス釣りに対しての熱い情熱もすごく感じられた。自分としては教え甲斐のある非常にいい生徒さんが来てくれたなというのはあるよね」

バスボートでの釣りは初体験とのことなので、釣りはもちろんだがバスボートでの滑走や広大なフィールドでのエリア選択など、いつもとはひと味もふた味も違った釣りを楽しんでもらうことを目標に準備を進めてきたという。

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(緊張が走ったファーストヒットだったが残念ながらニゴイ・・・。2人して苦笑い。)

「北浦水系は取材などで訪れることもあるけれども、近年の状況はそこまで詳しくない。ガイドするためにはフィールドの状況を把握しておく必要があるため、数日前にプラをしてきたんだ。シャローの巻物、沖の浚渫での巻物や喰わせの釣り、幅広い経験をしてもらいたいので、いろんなタイプの場所を調べて反応も得ていたんだけど…」

ところが当日は天気予報が外れて強風なってしまう。せっかくの機会なので日程変更も視野には入れていたのだが、予想外に強くなってしまった強い風には並木も手を焼いていた。

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(強風のため、沖はうねりがキツくバスやベイトの魚影も消えてしまった。ぜひとも経験していただきたいバスボートならではのシチュエーションだったので並木も心残りだったようだ。)

「予定していた場所の1/3も回れなくなっちゃったからね。特に沖の浚渫なんかは、うねりで釣りにならなかった。これはとても残念だよ」

とはいえ、風裏となる西岸のワンドや岬の裏側などをメインに大きくエリアを変えながらバスを一から探していくのに近いスタイルというのも、なかなか身近では経験できないもの。バスプロ並木の真骨頂を魅せるには、ある意味では絶好の機会と言えよう。

「巻物が得意というだけあってキャストはバッチリだよね。中でもオーバーヘッドは方向もブレず、距離感や弾道なども完璧。サイドハンドも上手いし、さすがキャリアも長いだけあるよね」

反面、あまりやらないライトリグでの喰わせの釣りやラバージグやテキサスリグでもスローに誘う釣りというのは苦手なようで、今回はこのあたりをしっかり学びたかったという若海さん。

「ラインスラックの使い方なんかは現場でレクチャーすると本当にわかりやすいよね。バックラッシュの直し方1つにしても究極ともいえるより良いやり方があるんだけど、現場で直接レクチャーしないと完璧に伝えることはできないんだとわかったんだ」

これまでDVDや雑誌などで何度も解説してきたことなだけに、並木も意外だったようだ。この経験を元に、今後、自分がレクチャーする上でのアイディアなども浮かんできたという。

「バス釣ってもらうだけじゃなくて、こういったレクチャーも含めて1日を楽しんでもらうのがバスプロガイドとしての役目だと思うんだ。最近は琵琶湖や霞ヶ浦水系でもプロガイドをしている人が増えたけど、こうやってマンツーマンでプロと釣りをすることで技術や経験値というのは飛躍的に伸びるから、一度こうやって経験してみると新たなバス釣りの楽しみ方も見付かるんじゃないかな」

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(残念ながらバレてしまったビッグフィッシュ。その原因を並木がすぐにレクチャー。こういったことができるのもガイドならではだろう。)

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(タフな中でもハイピッチャーにヒット!)

ちなみに、パシャオクにおいて『バス釣り』というカテゴリーでは今回が初めての企画だったそうだ。

「こういった企画はバス釣りを知らない一般の方々も目にするだろうから、バスフィッシングやバスプロという存在を知ってもらうという面においても有意義だし、自分としてもいまの釣り業界においてそういった活動というのは非常に大切なことだと常々感じているからね」

今回はチャリティオークションということで、収益金は(株)パシャオクの運営費を除いた全額が日本赤十字社および水辺基盤協会に寄贈されたそうだが、それによって社会貢献ができればという気持ちも並木にはあった。

「こういった経験をたくさんの人にしてもらいたいから、また機会があればぜひとも協力したいと思うよ」

ちなみに若海さんは「次も落札します」と意欲満々。この言葉がなによりも、いかに素晴らしい1日を楽しんでいただけた証拠であり、並木の記憶にも鮮明に残る嬉しかった出来事の1つだったという。若海さんも、色褪せない思い出の1ページを刻んだに違いない。

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(カメラマン並木敏成?!)

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(日暮れギリギリまで釣行は続いた。マリーナへ戻り並木から思い出の品としてキャップなどが手渡される。イベントなどでの再開を約束し、楽しい1日は幕を下ろした。)

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(いつまでも思い出に残る最高の1日でした!)

 

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T.Namiki's Lesson

「スピナーベイトやブレードジグでさらなる釣果を手にするコツとは?」

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巻物というと、着水してすぐに中速以上で巻き始めるという使い方をしている人がほとんどだが、スピナーベイトやブレードジグはゆっくりとしたスピードで巻き始めることでレンジを下げつつ、バスの目の前を通すようにすることも大切。表層にベイトがいて、バスの目線も上を向いている時はブレードが見えるぐらいのレンジを引いたほうが釣れるのだが、ボトムもしくは沈んだ障害物でサスペンドしている場合に表層まで喰い上げてくれるのは活性の高いバスだけなので、タフなコンディション下での巻物の使い方としては不十分なのだ。

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浮き上がらないよう平行にリトリーブするだけではなく、ゆっくりと巻いて徐々に沈めていくような使い方をすると他の人が流した後でも釣れたり、巻物に反応するまでのバスの活性がないと思われるコンディションでも釣れることがあるのでお試しいただきたい。

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*1 パシャオクって?

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パシャオクはAmebaブログを運営する(株)サイバーエージェントの子会社である(株)パシャオクが運営するスマートフォン向けのオークションサービス。パシャオクでは利用者が出品・落札できるのはもちろん、あらゆる分野で活躍されている著名人・タレントなどとコラボレーションし、ユニークな体験型オークションも販売している。今回がバス釣りというカテゴリーでは初となる企画となる。

バスフィッシングのプロとは・・・(Basser取材)

2013-10-19 カテゴリー:その他 テクニック

今月の初旬に大分県の芹川ダムにBasserの誌面取材とDVD「Chase!Vol.3」の撮影を兼ねて行って来た。

1ヶ月前の9月上旬にも釣りビジョンなどで行っていたのだがスタッフと協議した結果、1ヵ月後の移り変わりも興味深いことからあえて同じフィールドにしたんだ。

そして、以前も書いた通り前回はフロッグ(スピンテールフロッグ)も良かったのだが、今回は秋らしくより魚が深いレンジに集中していた。

 

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まず、福岡空港に到着すると預けていたお気に入りのラッピングタックルボックスを空港の職員が持ってきてくれた。

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ところが良く見ると壊れて取っ手の部分が取れてしまっていた。
(後日新品を購入しフタだけを交換した。)

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そして、その夜は例によって例のメンバーが前夜祭をしてくれた。

取材初日。

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前回が水深0~4mくらい、今回は4~8mくらいがHottestレンジだった。
(写真はバスが大きく見える持ち方だ。)

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最も数を釣ったのはブリッツMAX DRだったと思う。
カラーはリアルプリントのワカサギやオイカワカラーなど。

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アメリカで定番のスピナーベイトのヨーヨーテクニック。皆は知っているだろうか?
要はリフト&フォールである。
メタル系と違って根がかりしないのが良い。

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このテクニックを使いハイピッチャーの5/8oz.でディープを攻めるとバイトは続いた。

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メインフックもあればトレーラーフックにかかることもあった。

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スピナーベイトでのヨーヨーテクニックでバイトが出なくなると、今度はブレードジグ1/2oz.での同様なテクニックでさらにつれ続けた。
ロッドはスティーズ ハリアー。
シャローカバーだけでなく感度や掛け重視のディープロッドとしても優秀。

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ブレードジグでのリフト&フォールはラバージグのそれと違ってリフト時の明確なバイブレーションやチドリアクションによってバスが思わずリアクションバイトしてしまう。
事実フォール中のバイトはゼロで全てリフトしている途中にバイトがあった。
今発売中のBasserのブレーデッドジグ道場でも解説しているテクニックである。詳しくはそちらも見て欲しい。

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ブリッツMAX DRで探りきれない、さらにディープのバスをストライキングの10XDRで。
初日はこれで面白いように釣れた。ロッドはBL-742HRB、ラインはFCスナイパー14ポンド。

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これもビッグワン50cmクラス。
ただし、リールがZ2020からリョーガ100に変わっている。
この理由はここだけで言わせてもらうと実は大バックラッシュをしてしまったからである。
猿も木から落ちたね(笑)

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2日目はさらにディープの8mラインをSKT120Mag DRでも攻略。

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FINAのFPJ960の3/16oz.ジグヘッドにゲーリージャンボグラブのセットでもキャッチ。
ただ全体的にワームでは食わせるのに時間がかかったり、サイズが小さかった。
やはり「巻き物系の秋」はいつの時代も王道である。
ワームの中でもジャンボグラブは「巻き物系ワーム」としてお勧めである。

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ストレートワームのダウンショットでのシューティングでバイトが1投目では無かったので、すかさずD-スプーンの1oz.を投入すると連発。
ビッグスプーンのなかでもD-スプーンは極めて動きが優秀である。
ただしボトムに付けてしゃくっていると、トリプルフックゆえやはり時々根がかりする。これに対してスピナーベイトのヨーヨーイングやブレードジグのリフト&フォールはほぼ根がかりが無かった。


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当日は誌面だけでなくDVD撮影も行った。

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芹川ダムでのカメラ船を行ってくれた大分県在住の安藤君と後藤君。
毎度どーも!!

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最後に、また福岡のyoshiharu君の経営する美容院amourに立ち寄り、彼に借りていたボートと車を返却。

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そして、福岡空港から東京へ。


ちなみに今回の取材のもともとのテーマは「秋のハードルアー」だったのだが、取材直前の状況は「ハードルアーは厳しい、それでもロケを行うのですか?」と言うことだった。
(実際にyoshiharu君の直前の釣行ではハードルアーではゼロでワームを投げていたバックシートの人が7本という釣果も聞いていた。)

しかし、自分は初日に約14匹のバスを全てハードルアーでキャッチ、アベレージもすばらしいものがあった。2日目も、あるテーマを与えられた中でのロケだったのだが、それでも良い釣りができた。

これは自分がすごかったろ!と自慢したいのではなく、バスフィッシングは本当に奥が深いと言いたいんだ。
ある意味同じハードルアーを使っても場所や使い方、使い時が違えば、かたやノーバイト、かたや大入れ食いということもある。そして、今回のような通常のディープクランクで届かないようなレンジのバスをシンキング系のハードルアーで攻略したり、新しいカテゴリーのビッグダイビングクランクベイトで攻略して目の覚めるような釣果に恵まれることだってある。
これだからこそバスフィッシングというのは究極に奥が深いものであり、底なしの魅力で満ち溢れているんだ。
そして、攻め方や知識に大きな差が出るからこそプロという存在も成り立つスポーツなんだと思う。

もちろん、プロと言ってもボクシングみたいに強いやつは毎回勝てるというスポーツではない。テニスみたいに毎回コートの形が同じわけではない。ゴルフみたいにコースやピンの位置が初めから丸見えでもない。
バスフィッシングはフィールドの水中の地形を知らないと話にならない。水中の地形、つまり釣れる場所を数多く知っている方が圧倒的に有利である。でも湖が変わるとオールリセットになってしまう。もちろん探し出す力のある人の方が同じ時間内ならより多く見つけ出せ、そこに実力の差が現れる。同じフィールドの知識ならばコンディション変化に対するアジャスト能力が釣果に大きな差になって現れる。
もちろん相手が自然や気まぐれなバス、時にライバルとなる釣人との予測不能なバッティングに釣る場所を失ったりで、全く釣れない時もある。つまり運に大きく左右されてしまう時もある。だからビギナーや子供に大負けする可能性もある。でもそんなお茶目な部分もあるからバスフィッシングは夢もあって楽しさも倍増するわけだ。但し、プロ側から言わせてもらうとある意味プロとしてやっていくのが1番大変なスポーツだと思うよ(笑)
だから自分も毎回とびぬけた釣果を得ることができるわけではなく、一般のローカルアングラーにボロ負けすることだってある。

ま、話が長くなったけどとにかく今回は事前の周囲の不安をぶっちぎり、自分の攻略がうまくハマった会心の釣行であった。いや~想い出すだけでお腹一杯。当分水だけで生きていけるかも(笑)

I Love Bass fishing!

詳細は10月末売り号のバサーを見て欲しい。

超ライトリグ研究の一環としてのアジングゲーム

2013-9-13 カテゴリー:タックル全般 テクニック

実は8月中旬~下旬に2度ほど、外房エリアへアジングに行ってきた。

自分は常にバスフィッシングのことを考えているんだ。
それは進化についてだったり、幅広いバスフィッシングスタイルの追求だったりもする。

その中で超ライトリグと言えるフィッシングスタイルのトレーニング方法の1つにアジングをやってみたいと以前から思っていたんだ。

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今回同行してくれたのはザ・フィッシングなどでおなじみの凄腕アングラーであるチョーシ君こと渡邉長士(たけし)君。

前回も触れたと思うが、彼のことは中学生の頃から知っていて、ある意味自分の弟のような存在でもあるんだ。

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写真のようにかわいらしいナイスキャラの持ち主だが、歳も30代になり最近では風格と様々な海の魚種を釣るテクニックを身に付け、一般アングラーよりもはるかに高いレベルで釣りをしているということを今回見せてもらえた。

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館山港からスタート。徐々に暗くなるに従って外房を北上して行った。

チョーシ君曰く「このエリアは特に最近アジングブームで行くところ行くところ人がいて、群が入ったりしないと居付きのアジは結構手難しいですよ。」と言うことだったが・・・確かに苦戦した。
なにより定番の場所には必ずといっていいほど先行者がいる上、この日は多くのアングラーが0匹から1匹と非常にタフだった。(10回に1回ぐらいあると言う当たり日は1時間に20匹ペースで釣れたりもするらしい。)

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自分も途中まで0匹だったが、チョーシ君お勧めの0.5gと言う一般的なアジングゲームで使うよりもかなりライトなジグヘッドに変え、ラインをシェイクさせたりせずにただ引きや、i-Waverのような漂わせるやり方に変えた途端、先行者が張り付いていてそれまで0匹だった足元から4連発させた。

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良い群が入ってきた時は何をやっても釣れるが、今回のようにタフな時は90%のアングラーが0匹で残りの10%のアングラーが魚を手にすると言う状況も多いらしい。
それにはルアーのセッティングやアクション、後は細かなアタリを感じ取るタックルの性能などが重要で実にテクニカルなゲームだった。
まるで同じ場所に居続けてもでもエサやタナの加減で釣果がガラっと変わるヘラ釣りのような感覚を覚えたね。

タックルはいずれもチョーシ君から借りたのだが、今回使ったのは2セット。

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巻物的にジグヘッドを引いてくる場合は、
「月下美人AGS 75L-T」にナイロンの2lb。
逆にワーム的にスローに引いたり落とし込むスタイルには、
「月下美人AGS AJING 610L-S」にフロロカーボンの1.5lb。

今回は両方のタックルで釣ることができたが、この2本を比べても投げ易さの差や逆にボトムを感じ取る時はこちらの方が良いと言った差があり、もちろんそのちょっとした差が重要だったと感じた。

夏の夜は昼と違って快適だったし、釣ったアジが胃袋に収まったのも快適だったね(笑)
ただ何より自分がやりたかった今後のバスフィッシングに生かせそうな超繊細なテクニックを味わえたことが嬉しく充実した気持ちの中、眠い目をこすりながら家路に就いた。

 

ところが、それで終わらなかった。
さらにその翌週に霞ヶ浦水系に釣行した際、その夜も鹿島港に車を走らせていた。

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同行者はやはりチョーシ君と、そして、ロデオクラフトで働いているトラウトなどでおなじみの松本幸雄君。
前日の夜、彼らはかなりいい釣りをしたと言うことで期待して行ったのだが、この日もこれまた渋かった(笑)

そして、実はこの日は自分もマイタックルを用意していた。

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それが、このアイテムだ。
月下美人 EX AGS AJING 64.5L-S+AEGIS 2004

バスにも流用できそうな硬め&ショートな6’4"モデルをチョイスした。リールシートは自分が富士工業にてテストをしたモデル。ラインガイドはダイワ独自の超軽量カーボンフレームガイドのAGSが装着されている。

そして、この日はさらに奥が深かった。

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1.5ポンドラインではほぼバイトがなく、その全てが1ポンドラインでないとバイトが出ないほどで、彼らはかなり長くやったみたいだが、自分は2時間ぐらいの釣行で5匹くらいを釣ることができた。

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 月下美人 アジングビーム+SW ロックフィッシュジグヘッド

とにかくこのアジングはラインの太さを含めたタックルセッティングと超スモールワーム+超ライトウェイトのジグヘッド操作のいい勉強になるね。

ちなみに以前、自分が日本の大会に出ていた時、河口湖のディープのドラッギングでソリッドティップのキス竿を使っていた。この時は明らかにロッドの性能差により圧倒的に釣り勝てたんだ。 (その時代はソリッドティップのバスロッドはなかった。)

とにかく他魚種の経験や幅広いタックルを知ることはバスフィッシングにも大きく活かせるので、なるべくこういうことに目を研ぎ澄ますようにしている。

それぞれの夏休み/様々な釣りの楽しみ方

2013-8-12 カテゴリー:その他

 これからという人、既に満喫しているという人、皆さんはどんな夏休みだろうか?

まず先々週末からの自分としては取材を含めた釣行のペースを少し落としつつも、それまでやれなかった色々なことをしているんだ。

例えば、春以来行けていなかった歯医者であるとか、2月に受けた健康診断の再検査に行ったりと・・・後は釣具部屋の外構工事の打ち合わせもいよいよ始まった。

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(写真は内部塗装の様子)

さて、自分の夏休みなのだが、自分はこういう時こそ遠出をせず身の回りのことをするようにしているんだ。
でも、そうは言っても合間を見て釣り場には行くだろうね。

 

ちなみにこの夏休み中、川とか湖や海といった水辺に行く人も多いだろう。
釣りって言うのは本来とても手軽にできるスポーツで自分が子供の時などは竹竿とハリと糸だけを用意して、エサは石などをひっくり返して川虫をとって楽しんでいた。
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実は先日も休日を利用して、自分は近所の子供たちを連れながらそれに近いことをしてきた。

2mくらいの竹竿を使い足元を釣ったのだが、たくさんダボハゼが釣れたんだ。
自分が子供の時はそうやって水辺で釣りをして楽しむ姿がたくさんあった。
でも、最近は橋とかを渡っている時に多摩川や相模川の景色を見ても、本格的にアユ釣りなどをしている人はいるが手軽な釣りをしている大人や子供たちの姿は少ない。

正直、お金を入れて遊ぶゲームなどよりもはるかに楽しいと思う。
道具はハリ、糸、ウキ。数百円もあれば揃い、竿は竹竿、エサは現地で川虫などが簡単に手に入る場合も多いしね。

 

もちろんこのブログを見てくれている人たちはバリバリにバスフィッシングをしてくれている人たちが多いだろうけど、たまには釣り目的じゃなくて行った旅行先でも手軽な釣りをやってみるのもいいだろう。

ここでこれだけは言っておきたい。
そんな様々な釣りで学んだことはバスフィッシングでも必ずためになる。
どんな魚種でも良いので釣って覚える。釣って釣りのセンスを磨く。これがキモだ!
魚の誘い方、エサの流し方、全て共通しているからね。

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これはこのホームページの前身の「TOSHI'S」のときに知り合った親友たちが四国で楽しい夏休みを過ごした様子を送ってくれたものだ。
こういうアルミボートを持って本格的なバスフィッシングも最高なものだ。

ちなみに写真のO.S.Pラップボートは彼らが制作したもので、自分が乗っているボートと同じデザインのものは4隻あるんだ。(自分と徳島県吉野川プロスタッフの浦川君(今は北海道に転勤になっている)、高知県のK氏、大阪府のSさん)
だから、O.S.Pラップのアルミに乗ってバックラッシュしてる人を見たとしてもオレじゃないから!そこんとこヨロシク!!(笑)

 

最後に、遊びは楽しいものだが一瞬の油断が悲しい事故を引き起こすことがある。
水辺で遊ぶゆえの水難事故、そこまでの道中での交通事故、そして、暑さから来る熱中症などには自分の体のケアに注意しなければならない。
是非この夏は楽しい一生の記憶に残るような楽しい想い出を作ってください。

オレも一日くらいはBBQセットと釣竿と海パンとゴムボートをもって川にでも遊びに行ってくるよ!

 

P.S.
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今日はO.S.Pプロスタッフの千葉ちゃんが近くまで来たということで、O.S.Pへ挨拶に来てくれた。

2013WBSスーパー3デイズの初日に見る最強パターン&バスフィッシングのゲームとしての最高の一面

2013-7-19 カテゴリー:テクニック

今回はO.S.Pプロスタッフ松村君とチームを組んで出場した2013WBSスーパー3デイズの話を詳しくしたいと思う。

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もちろん3日間出たかったのだが、仕事の都合で初日だけ参戦となってしまったので初日のみの話となる。

結果から言うと、自分たちは5本5930gと言うウェイトを釣ることができ、初日のトップウェイトを得ることができた。
とは言っても、今回自分は前日まで別水系で取材をしていたため、完全なるノンプラクティス。よって主導権はボーターである松村君に譲り、自分はバックシートからのフォローの釣りに徹したんだ。

釣果は松村君が約8本、自分が約4本。ウェイインした魚の5本においては松村君が3本、自分が2本という内訳だ。
ちなみに最大魚の1530gは自分が釣り、初日のBig Fish賞も得ることができた。

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それでは、そのトップウェイト得ることができたドハマりと言えるパターンを紹介しよう。

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当日の状況は曇天無風(時折薄日が差し込む)で数日前より10cmくらい増水していた。これは、ある意味最高のコンディションと言え、実際バスもうわずっていたんだ。
とは言っても、雨は1滴も降っていなかったので強いトップウォーターでは反応しにくい状況でもあった。

そう言うわけで1本目こそ松村君が約600gをポッパーで釣ったのだが、その後は松村君がHPF SPEC2をメインに釣って行き、それを自分がドライブスティック4.5インチのバックスライドでフォローして行く釣りだった。

特に面白いように反応があったのがHPF SPEC2を使った、水面ヒラヒラチョンチョンの釣りである。これでかなり多くのバイトを得ることができた。キャッチしたのは5匹だったがミスバイトを入れると、その倍以上のバスが反応していた。
これは主にアシ際にキャストし、そこから沖に引いて来るのだが、具体的には、アシ際にキャストして、一度チョンと引いて、5~10cm潜らせ、また浮かせて2秒ほど待って、またチョンとダイブさせる。これを繰り返すと数m以内にバイトがあるんだ。

霞ヶ浦水系のアシ際は浅すぎてプアーな場所も多いが、そういった場所でもこのパターンはアシから少し離れた沖にいるバスに極めて効果的だったんだ。よくフローティングミノーを使って、このような釣りがハマることも多いが、それは割とクリアーウォーターや特定の細長いベイトを追っている時の話で霞ヶ浦水系のようなマッディがかったフィールドにおいてはフローティングミノーだとアピールが弱すぎる時もある。それがフラットサイドだと側面の面積が大きいのでフラッシングと強い波動で気付かせることができる。なおかつブルーギルやフナ、タナゴといった平たいベイトフィッシュが多い水域ではHPFの方がはるかにマッチザベイトになるんだ。
後、この時期の特徴として、まだスポーンがらみのバスも一部いる。このような状況においては細身のルアーよりも幅広のルアーの方がハマる可能性が高くなる傾向があるね。

自分個人も、これまでHPFを同じように使ってバスをたくさん釣ってきたが、ここまで面白いようにしかもトーナメント中にハマると本当に気持ちいいね!
そして、何よりそれを操る松村君のテクニックもすばらしいものがあったと思う!

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(この日の松村君のタックル)

このパターンで北利根から常陸利根がメインエリアに北浦でも数本釣り、前半だけで2人で約12本のバスをキャッチすることができた。
少なくとも初日はそれをやり通せばまだまだ数は伸ばせたが、2日目のためにセーブ。そして、後半はスーパービッグを求めて霞ヶ浦本湖に出たため時間を浪費してしまったんだ。

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(HPF1本目 )

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(HPF2本目 )

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(HPF3本目 )

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(HPF5本目。4本目の写真が無いが、これが5本目)

あと自分は当日の状況(前日の雨によって変わったフィールドコンディションなど)を読み、「カレントが通り、なおかつ濁り始めのアシを釣ろう」と提案することでボーターの松村君をアシストすることができた。
一通りアシで魚を釣った後は北浦のディープパターンをやろうかと言うことになりかけたが、それまで釣れているパターンをもっと探していこうと提案し、方向転換。これが1530gのビッグフィッシュに結び付いたと言えるね。

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(並木1530g)

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ちなみにこのビッグフィッシュ。自分はドライブスティック4.5インチのバックスライドセッティング(フックはFINAのFPPストレート3/0)で最初はグリパンブルーフレーク系のカラーを使っていたのだが、あまりにも松村君の白系のHPFに反応がよかったため、パールホワイトベースのワサギカラーに変更したところ最大魚につながったんだ。
(4本の内3本はバックスライドであるが、あと1本はドライブクローラー4.5インチのウィードレスネコリグ(NSSフックの1/0)でも釣った。)

また当日は試さなかったが、本来この状況であればドライブスティックのオフセットフックを使った通常のノーシンカーセッティングも有効だったと思う。アシ際に落とし、そこから手前に泳がせ、またフォールさせるアクションの方がより広い範囲を探れるためだ。

そう言うわけで本来もう2日間釣ってチームに貢献したかったのだが、初日を終え八王子へと戻ったんだ。

そして、2日目。
3本のバスを持っていたようだが、なんとガス欠で帰着遅れ。
3日目もそこそこの魚を持っていただけに残念だ。
自分が同船していれば・・・などと思ったりもしたが、そんなほろ苦い3デイズだった。


ここで思い出すと、実は3デイズは2回目である。
1回目は4年前の2009年。この時はO.S.Pプロスタッフの千葉ちゃんと3日間出場し、2日目までは独走。3日目にたった1or2匹のウェイインに終わり100g差で負けてしまうという、こちらもほろ苦い想い出がある。

自分は前日まで野尻湖で取材と言う今回と似た状況だったので基本バックシートからフォローする予定だった。しかし、朝2時間で千葉ちゃんのパターンが崩れていることを受けて自分のパターンへ移行することにした。

千葉ちゃんは超ストロングな釣りをする、勝つときはビッグウェイトと言うそんな男。逆にフォローの釣りは・・・少なくともこの時においては全くと言っていいほどできなかった。
しかし、それが千葉ちゃんの魅力でもあるんだが・・・。

それゆえ3日間のバスは全て自分がエリアを選び(と言っても数少ない自分が知っている北浦のスポットを回っただけだが・・・)、前でエレキを踏み、ほとんどのバスを自分が釣った。初日はなんとスーパーラッシュ!5本5600gのバスを釣り、ぶっちぎることができた。

3日目は自分が釣ったのは1or2本だったのだが、千葉ちゃんは不慣れなスピニングタックルに来た唯一のバイトを切られてしまい・・・そういう結果で準優勝と、ほろ苦い想い出が続いている3デイズである。

来年も出場してなんとかリベンジしたいと思っている。


今回3デイズに出場してみて、やはりバスフィッシングというのは自然を相手にした最高のゲームであり、スポーツであると確信した。

以前フジテレビのジャンクスポーツに出演した時に、ダウンタウンの浜ちゃんから「釣りのプロって言ったって、アンタ、釣りって運じゃないの?」というツッコミを受けたのだが、全くもってそうじゃないんだ。
その時に正しいエリアで正しいことをすると面白いようにバスが釣れてくる。
常にではないが、それにハメられるかどうかはその人が持つ努力からなるポテンシャルや努力からなるフィールド知識の結果であり、それにハマった時の笑いが止まらない瞬間がたまらなく自分は好きだ。

今回の3デイズ初日、数・ウェイト共に我々がトップだったが、誰がHPFで釣ったと思っただろうか?
恐らく出場したメンバーですら誰も投げていないだろうし、当日はクランクベイトでは釣れないとほとんどの選手が口を揃えているほどだった。
ただストレートリトリーブで使うクランクベイトではなく、水面をまるでトップウォーターのように扱う。しかし、完全なるトップだとバイトしない。そんなタフなバスに対して、水面から数cmダイブするだけで劇的に変わりストライクが取れるようになる。
(その間自分もノーシンカーワームなどでフォローするが、そう言ったカバーについてない浅瀬にいるバスについては反応させることができなかった。)

このパターンは一例だが、このように「あるルアー」の「ある使い方」に強烈に反応して目からウロコな時もあるし、「同じルアー」で「同じレイダウン」に100人の人が投げても釣れず、101人目にアプローチした人がスーパーナイスなキャストが決めた時に釣れることだってある。

そんな奥の深さがバスフィッシングの最大の魅力だね。

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ルアーリトリーバー(ルアー回収機)の話

2013-5-13 カテゴリー:タックル全般

自分は、根掛かりしたルアーをなるべく回収するようにしている。
もちろん状況にもよるのだけれども、ルアーは高価なものだし、何より自然を汚したくないと言う気持ちが強いから回収できるものは取りに行っている。

そんな時に活躍するのがルアーリトリーバー(ルアー回収機)だ。
これは、先端に付いているシンカーなどでルアーを押してバックさせて根がかりを外したり、プラグとかは余っているハリにチェーンなどを引っ掛けてハリを伸ばしたりして、ルアーを回収するツールなんだ。
今回はこのルアーリトリーバーの話をしようと思う。

このルアーリトリーバーはとてもスグレモノでプラグだけではなく、ジグやワームにも使えるんだ。
たとえば、キャロライナリグやスプリットショットでも、途中のシンカーをくぐり抜けて、ルアーリトリーバーについているシンカーがルアーに届けば、根がかり部分をバックさせて回収することもできる。

さて、なぜ自分が根がかりしたルアーを極力回収するかというと、メリットがあまりにも大きいからなんだ。

①湖底になるべくゴミを残さない。
②将来的に、バスが釣れなくなってしまうのを防ぐ。
③ルアー紛失によるコストを削減。
④バスが釣れるようになる。

①は言うまでもなく、なるべくフィールドはきれいに保ちたいよね。

②は根がかったルアーを食べてバスが死ぬ場合があるし、ラインなどが湖底に残ったりすると、狙っているカバー・スポットに放置されたラインがバスの体に触れたりして、バスがおびえて、そこへ寄り付かなくなるんだ。

③はルアーを無くさなければ、同じルアーを補充しなくて良いので、新しくルアーやタックルを買うお金が残る。ルアーやタックルが充実してくれば、攻略の幅が広がって釣果面でも有利になるよね。

④はこういうツールを持っていることで、根がかりを恐れず、カバーなどに対してよりタイトに攻めることができ、より釣れるようになるんだ。

ここで自分が使っているルアーリトリーバーを2つ紹介するよ。

 

1.ボート専用
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ボート釣りで自分が長年愛用しているのは、以前アメリカで売っていた、デビット・フリッツというアメリカのバスプロがデザインしたモデルなんだ。
ただし、チェーンは自分が後から取り付けたもので、アメリカ以上に日本では、このチェーンの必要性が高く感じる。
特に霞ヶ浦や岡山県の倉敷川など人工的なストラクチャー(捨て網や土のうなど)が多いので、こういうものに根がかりした場合は、チェーンにプラグの余っているハリを引っ掛けて回収する方法がメインになるわけで、だからこのチェーンがキモなんだ。

さらなるキモはこの犬の散歩用のリールなんだ。
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これをルアーリトリーバーに取り付けると、引き出したロープを手繰り寄せれば自動で巻き取ってくれるのでかなり便利。

詳しく説明すると、このタイプのものは大・中・小、3サイズがあって、なるべく小さいものを自分は選んでいる。
そして、小さいものの中でもロープの巻き取り量が多いものが良いんだ。
大体このタイプの小さいものは15フィート(4.5m)くらいのロープの長さしかなくて、それだと15フィートの水深までしか使えない。
自分の選んだこのモデルは26フィート(8m)モデルなので、かなりの水深にも対応が可能だ。

自分が色々なものを試した中で、オススメはドイツのメーカーFlexiのもので、かなり耐久性が高い。
他のメーカーのものを使っているときは年に1回くらい買い替えていた。なぜかというと、回収の際、水がロープを伝ってリール内部に浸入し、中が錆びて、出したロープが戻らなくなってしまうんだ。そうやって1年に1回くらい買い替えていたのだが、このメーカーのものはこれまでそういったトラブルで壊れたことがない。このモデルは2セット持っているけど5年以上は使い込んでいる。

また、購入時はロープの先に犬の首輪との接続用のリード部分が繋がっているが、このリード部分は取り外して有効利用できる。これをリール部分の持ち手部分に取り付け、魚探の架台部分などに固定しておけば尻手ロープにもなり、リールが固定されているからこそ、ロープを引き出す際に非常に扱いやすくもなる。
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(写真①:ルアーリトリーバー本体 ②:自分で取り付けたチェーン ③:Flexi製リール)

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実はこれ、形こそはデビット・フリッツモデルと一緒だけど、アメリカの知り合いがハンドメイドで作ったものを自分も頂いたんだ。(2セット持っていて、バスボートに常備している1つは本物。本物はもう製造中止で入手不可能)

ようするに、これに限らず、外す時のしゃくったりする動作で、通したラインがなるべく抜けにくくて、重いものであればある意味何でも良いんだ。

 

2.オカッパリ・ボート(遠征)用

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これは自分がオカッパリやボートで使っているダイワ製のもので、手巻きのリールがついていながらも価格が手ごろで非常にスグレモノだ。

オカッパリではこれがベストだ。ボート釣りでは、正直もっとシンカーのウェイトが重いほうが、よりクイックで確実に外せると感じるときもあるのだが、遠征する時は、これを持って行くことが多い。それだけお手軽ながらも機能性は高いんだ。

基本的にルアーリトリーバーをルアーが根がかりした真上で使用するのが一番取れるのだが、真上に行けないオカッパリではロッドを目一杯立てて、ラインと根がかりした部分を斜めにして、ロープウェイのようにラインにシンカーを滑らせて根がかりした場所まで持っていく。
当然、ロングキャストしたものは取れにくかったり、足場の高い方が有利だけど、近場であれば大体回収できるんだ。

シンカーが軽めなのはオカッパリを考慮したからこそのねらいで、ロッドを立てるからこそ、重すぎるとロッドが曲がってしまい、角度が浅くなってしまう。
だからこそ、この重さがベストなんだ。

何よりこのモデルの良いところは、はじめからついているこのチェーン。しかも、このアーム+アーチ状になっているこの構造。
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通常のモデルはチェーンの取り付け位置がシンカーの付近で、特にオカッパリの場合、なかなかルアーのハリのところまで行ってくれない。
しかし、この構造だとベリーフックのところまでチェーンが間単に届いて、ハリを伸ばして回収できる。

あと、このモデルは引き出したヒモを手動で巻き取るんだが、それを簡単にする為のちょっとした工夫を紹介しよう。
付属のリングを、カード用の開閉タイプのリング(写真参照)などに変更し、ベルト通しやヒップバックなどへ取り付ける。
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体に固定することで、操作性もグッと良くなる。
そして、何よりいつでも使えるんだ。
このように、いろいろと工夫して使ってほしい。

 

今回はフィールドとバスフィッシングを末永く楽しんでいくためのグッズを紹介させてもらった。
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以上、グレートアングラーの必需品である。

RENEWAL Message from TOSHI

2013-4-25 カテゴリー:その他

以前のオフィシャルサイトToshi'sが始まって、かれこれ15年ぐらいの年月が経った。

このToshi'sを始めた時は、ちょうど自分がアメリカのトーナメントB.A.S.S.に参戦していた時代。

とあることでBASSMANこと今野さんと出会い「Toshi'sを始めないか?」と声を掛けてもらったのがきっかけだった。

バスプロというのはとにかく忙しい職業であり、自分ではなかなかこのようなことはできない。なによりパソコン嫌いの自分にできるのかという疑問を抱えながらもスタートさせてもらったのだ。

結果として、自分が理想としている形を実現できたかどうかというと、そこには至らなかったなというのが正直なところ。

もちろんオフ会などを通じてファンの皆さんと交流を深めたりといった、何事にも代えがたい貴重な時間をすごせたという面においてはToshi'sをやっていて本当によかったと思っているよ。

ただ、ことWeb上においては自分での書き込みなどもほとんどできず、どうするべきか常に自問自答していたという状況。

それでも見守ってくださっている、BASSMAN今野さんを始めとした関係者やファンの方々の優しさによって成り立っていたといってもいいだろう。

「Talk to Toshi」という掲示板があった頃は、皆さんからの温かい気持ちのこもった書き込みなどで、ずいぶん励みになったものだ。

最近、特に思うのは人との出会いの大切さ。自分にとって釣りを通しての出会いというのは、とても素晴らしいものだし、いま周りにいるみんなはそうやって出会った人ばかりでもある。

そういった面においてもバスフィッシングという遊び(自分にとっては仕事でもあるが)には感謝しているよ。

このToshi'sを通して出会った人たちは、自分の大切な財産だし、それで釣り友になったり、自分の子供に釣りを教えるいいパパになっていたり、中にはToshi'sを通じて知り合い結婚したという方もいるので、そういった意味でもバスフィッシングに感謝だよね。

こういった人との出会いはもちろん、釣り場で出会うバスに対しても一期一会の気持ちで接していきたい。

今後の自分の人生においても、これまでと同様にバスフィッシングから刺激を受けていきたいし、さらに上を目指しレベルアップしたいという向上心を持ち続けていくよ。

たまに「アメリカのトーナメントを辞めたのはバスフィッシングへの情熱がなくなったからですか?」と聞かれることもあるのだが、まったくそういうわけじゃないよ。

少なくとも自分のスタイルはバスや自然、もしくは自分自身との戦いと考えている。もちろん、トーナメントにおいてはその戦う相手が時にライバルの選手たちも含まれる場合もあるんだけど、あくまでも自分自身とガッチリ向き合ってバス釣りと関わっていきたいという姿勢は変わらない。

アメリカのトーナメントに参戦していた時代は、バス釣りに関する広い知識やテクニック、トーナメントの戦い方などといった部分でものすごい勉強になったし刺激にもなった。

ただ、そこから先になると、どうしてもフィールドが広大であるがため、選手個人の力とは別に情報戦であったりといった部分も大きいのも事実。

正直に言うと、そういった他力本願的な部分に面白味を欠いたというのも確かなんだ。

だからこそ今の自分のスタイルに至ったわけである。

仮に以前やったトップガンチャンピオンシップのようなトーナメント。これは半年ぐらいのオフリミット期間があり、なおかつほとんどの選手が未経験のフィールドでトーナメントが開催されるのだが、こういう試合があるのなら自分も出続けていたかもしれない。

この話は改めてコラムのコーナーにでもアップしようかと思っている。

とにかく自分が信じる「これがベスト」というバスフィッシングとの関わり合い方を、これからも大切にしていきたい。

今はこのスタイルがベストだと信じているが、この先に自分の中でもっといい方法が見付かったり、どうしてもやりたいことが芽生えた時など、そのタイミングによって変わっていくかもしれないとは言っておくよ。

ただ、それにおいて「バスフィッシングと真剣に関わっていく」という基幹の部分が変わることはないから。

Toshi'sが「THIS IS T.namiki」にリニューアルしたのは、これからもバスフィッシングと熱く関わっていくという気持ちのあらわれであり、自分自身の人生と将来のバスフィッシングを真剣に考えながら日々、自分が考えたこと、感じたことをいままで以上に積極的にアップしていけたらと思っている。

ちなみに「TOSHI's DAYS」というのがブログで、日々の活動や出来事をなるべくこまめに伝えて行けたらと思っている。とはいっても、最近おなじみのMr.D君に助けてもらうことも多そうだけどね(笑)。

「Message from TOSHI」は自分がみんなに熱く伝えたいメッセージ。時に釣りのテクニックであったり、将来のバスフィッシングのためや、正しいバス業界の発展のために必要なことなども書いていきたい。

「TOSHI's Movie」は自分が出演している動画。たとえば釣りビジョンの番組Osprey's EYEのワンシーンであったり、スポンサーやO.S.Pのタックル解説。さらにはDVDの告知ムービーなども見られるページ。自分という人間を生で見たことがない方でも、このコーナーを見れば自分の素顔を感じ取ってもらえるかもしれない。

「Information」はその名の通りイベント情報やお知らせなどの最新情報を載せていくよ。

ということでToshi'sから生まれ変わった「THIS IS T.namiki」、これからもヨロシク!

syugo

より良いメディアの在り方と、そこに携わる人々に求められる意識

2012-9-21 カテゴリー:モラル

(こちらの記事は2012年9月21日のブログよりメッセージ部分を抜粋したものです)

以前、T3という掲示板があった頃に「取材中、ヒットルアーの写真を付け替えたりしているのでは?」といった意味の書き込みがあったのだが、もちろん自分はそのようなことは断じてしていないし、自分以外でもそういったことが行われているという話は、まず聞いたことはない。

しかし、悲しいことにこれはゼロではないんだ・・・。

自分はプロとしてメディアへ出る際、そこに嘘偽りがあることを良しとは思っていないし、真実を伝えるのがプロとして一番大切な部分だと思っている。

ただし例外として、例えばアメリカでは、あるスポンサーの契約プロ用にブロマイドを作る時など、ウェイイン後に用意されているバスを持って何人ものプロが写真を撮るということもある。

これは釣果を偽るためではなく、あくまでもブロマイド用としてのイメージカットなので許される行為だよね。

ただ、アメリカのローカルテレビ番組などで同じバスを何度も使い何匹もの違ったバスに見えるように撮影したなどという話を、その撮影サポートで同行していた人から聞いたことがあるし、実際に映像を観ても気付く時があるのも事実なんだ・・・。

日本においてもこのような不正に関する噂話を聞いたことはゼロではないのだが、少なくとも自分が関わる仕事において行われたことは断じてないよ。

もちろん自分は根拠や証人のいない話、根も葉もない噂話はしないのだけれども、その中で耳にしたショックな話がある。

あるプロが実釣取材において、ワームで釣ったバスを自分がデザインしたプラグに付け替えて写真を撮らせようとした。その取材に同行していたカメラマン兼ライターは、たまたまスポットで行った人だったのだが、当たり前のことだが正義感があり撮影を断ったという。

雑誌社ではある程度の担当記者が決まっており、特定のライターが担当することも多いのだが、このような行為をたまたま行った人にまでやらせようとするということは、常習的に行われていたと疑わざるを得ないよね・・・。

ましてや、いつもお抱えのライターを使って取材を行っており、しかもトーナメントのオブザーバーまでそのライターを乗せていたのでは、それでオブザーバー本来の意義である監視員的な役割が果たせるのか?と問われたらノーと言わざるを得ない。

既に時効なので書かせてもらうと、実は映像においてもありえないシーンを目にしたことがあるんだ。

自分がトーナメントに本格参戦する前の出来事で、当然、有名選手がどのようなボートに乗っているかも知らなかった頃の話。

自分は友人と共に沖ブイへ着くサスペンドバスをランガンしながら釣っていた。

試合初日、禁止エリアの外周を示すブイではなく、その内側に1つだけ孤立してあったブイでカメラ船を引き連れながらグッドサイズのバスを釣り、入れ替えているシーンを目撃したんだけど、その時は、当然あれは選手ではないと思っていた。

しかし、その後に公開された映像を観て、それが試合に参加していた選手だったことを知り、とても残念な気持ちになったものだ。

更に初日はこの湖のルールで釣り禁止、2日目は解除になるという、映像を編集する上では当然のことながら文字テロップや開催日の日付、解説を入れるべき重要な点にも関わらず、そこには一切触れていない。

これには二重の意味でショックを受けた。

1つはメディアの取材陣が、おそらくはそこが禁止エリアと知りながら取材や編集をしていたこと。

もう1つは、それがトーナメントという場、つまりは公平な競技の場であるはずなのに、取材陣を引き連れながらもルールを犯して釣っていた選手がいたという事実。

こういった競技の場においての不正は、それによって順位が変わってしまうため、場合によっては出場している選手たちの人生を左右するようなことにもなりかねない。事実2位になってしまった選手は不憫でならない。タイトルを獲っていたら、彼の人生も変わっていただろう。このようなことが繰り返されない為にも、より一層の注意が必要だ。

古い話だから、もう時効ということで一例として書いたんだけど、これ以外にも自分がタイトル争いをした時にライバル選手が航路(禁止エリア)に浮いていたのを目撃し、大会役員に報告したものの取り合ってもらえなかったこともあった。

更にある年のクラシックでは、優勝した選手が試合中に航路で釣りをしていたのを見たというのを信頼できる友人たちから聞いている。(あるメディアにも「航路を釣って優勝」と書かれていた。)

ここ近年でみても禁止エリアのボーダーラインが選手によって曖昧だったり、特定の選手だけは少しぐらい中に入っていても見逃されたりなど、誤解を招く、もしくは不公平なルールになっているという話を聞くこともある。

ここで問題なのは、こういった一部の悪意ある人の行為によって、夢を持って入ってきた若きトーナメンターたちが去ってしまうことや、若手の編集者のモラルが低下していくことだろう。

更には、こういった行為をしていたプロが「映像があれば嘘はない」といったことを口にしたり、自分の過去の行為を棚に上げ、他の不正行為を批判するような発言をしているのは、とても残念だ。

以前、ライバルの狙っているエリア(自分も狙っていた)を探しだして、試合前日にそこの数多くのベッドのバスを水槽に運んでしまい、役員会で大きな問題になったことがあった。

本人は、その直後のメディアで「オレはベッドのバスはトーナメント中しか釣らない。とてもとてもかわいそうだから」みたいなことを書いていたのだが、あまりにも人をバカにした発言で人間不信に陥ってしまった。

だが自分はそういう嘘はつきたくないし、何よりも自分たちの活躍を楽しみにしてくれているファンのみんなを裏切る行為は、プロとして絶対にやってはならないことだからね!

誰もが初めてメディアから取材をされた時は、憧れていた舞台に立つ喜びと緊張で胸が一杯になっていたはず。

それが回を重ねていくことで、どこかに「このぐらいなら」という慣れが出てくるのかもしれない。

しかし、そこで手を抜いたり、ましてや嘘をついてまで自分を良く見せたい、商品をプロモーションしたいと思うのは間違っているし、応援してくれるファンの気持ちを考えれば、そんな気は起きないはず。

自分は常に初心を忘れず、いつでもベストゲームをするように心掛けているよ。

そして自分に今まで関わってくれたライターやカメラマン、編集に携わる方々も、自然を相手にする釣りというスポーツの難しさと面白さを伝えられるよう日々頑張ってくれている。

極論を言ってしまえば広告を打つことによってページを確保し、馴染みのライターにいい話を書いてもらったり、自分で作り上げたストーリーをあたかも事実のような記事として載せたりすることも、まったく不可能なことではない。

しかし、たった1人のバスプロ、たった1人の編集者がそういった誘惑に負けて不正に手を染めることでバスプロやメディア、更には釣り業界全体の信頼を失ってしまうことにもなりかねないよね。

出演者、取材陣いずれも、「釣りという素晴らしいスポーツの面白さを伝えていく」という信念を持ってメディアに携わっていってもらいたいと心から願っている。

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