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より良いメディアの在り方と、そこに携わる人々に求められる意識

2012-9-21 カテゴリー:その他 フィッシング

以前、T3という掲示板があった頃に「取材中、ヒットルアーの写真を付け替えたりしているのでは?」といった意味の書き込みがあったのだが、もちろん自分はそのようなことは断じてしていないし、自分以外でもそういったことが行われているという話は、まず聞いたことはない。

しかし、悲しいことにこれはゼロではないんだ・・・。

自分はプロとしてメディアへ出る際、そこに嘘偽りがあることを良しとは思っていないし、真実を伝えるのがプロとして一番大切な部分だと思っている。

ただし例外として、例えばアメリカでは、あるスポンサーの契約プロ用にブロマイドを作る時など、ウェイイン後に用意されているバスを持って何人ものプロが写真を撮るということもある。

これは釣果を偽るためではなく、あくまでもブロマイド用としてのイメージカットなので許される行為だよね。

ただ、アメリカのローカルテレビ番組などで同じバスを何度も使い何匹もの違ったバスに見えるように撮影したなどという話を、その撮影サポートで同行していた人から聞いたことがあるし、実際に映像を観ても気付く時があるのも事実なんだ・・・。

日本においてもこのような不正に関する噂話を聞いたことはゼロではないのだが、少なくとも自分が関わる仕事において行われたことは断じてないよ。

もちろん自分は根拠や証人のいない話、根も葉もない噂話はしないのだけれども、その中で耳にしたショックな話がある。

あるプロが実釣取材において、ワームで釣ったバスを自分がデザインしたプラグに付け替えて写真を撮らせようとした。その取材に同行していたカメラマン兼ライターは、たまたまスポットで行った人だったのだが、当たり前のことだが正義感があり撮影を断ったという。

雑誌社ではある程度の担当記者が決まっており、特定のライターが担当することも多いのだが、このような行為をたまたま行った人にまでやらせようとするということは、常習的に行われていたと疑わざるを得ないよね・・・。

ましてや、いつもお抱えのライターを使って取材を行っており、しかもトーナメントのオブザーバーまでそのライターを乗せていたのでは、それでオブザーバー本来の意義である監視員的な役割が果たせるのか?と問われたらノーと言わざるを得ない。

既に時効なので書かせてもらうと、実は映像においてもありえないシーンを目にしたことがあるんだ。

自分がトーナメントに本格参戦する前の出来事で、当然、有名選手がどのようなボートに乗っているかも知らなかった頃の話。

自分は友人と共に沖ブイへ着くサスペンドバスをランガンしながら釣っていた。

試合初日、禁止エリアの外周を示すブイではなく、その内側に1つだけ孤立してあったブイでカメラ船を引き連れながらグッドサイズのバスを釣り、入れ替えているシーンを目撃したんだけど、その時は、当然あれは選手ではないと思っていた。

しかし、その後に公開された映像を観て、それが試合に参加していた選手だったことを知り、とても残念な気持ちになったものだ。

更に初日はこの湖のルールで釣り禁止、2日目は解除になるという、映像を編集する上では当然のことながら文字テロップや開催日の日付、解説を入れるべき重要な点にも関わらず、そこには一切触れていない。

これには二重の意味でショックを受けた。

1つはメディアの取材陣が、おそらくはそこが禁止エリアと知りながら取材や編集をしていたこと。

もう1つは、それがトーナメントという場、つまりは公平な競技の場であるはずなのに、取材陣を引き連れながらもルールを犯して釣っていた選手がいたという事実。

こういった競技の場においての不正は、それによって順位が変わってしまうため、場合によっては出場している選手たちの人生を左右するようなことにもなりかねない。事実2位になってしまった選手は不憫でならない。タイトルを獲っていたら、彼の人生も変わっていただろう。このようなことが繰り返されない為にも、より一層の注意が必要だ。

古い話だから、もう時効ということで一例として書いたんだけど、これ以外にも自分がタイトル争いをした時にライバル選手が航路(禁止エリア)に浮いていたのを目撃し、大会役員に報告したものの取り合ってもらえなかったこともあった。

更にある年のクラシックでは、優勝した選手が試合中に航路で釣りをしていたのを見たというのを信頼できる友人たちから聞いている。(あるメディアにも「航路を釣って優勝」と書かれていた。)

ここ近年でみても禁止エリアのボーダーラインが選手によって曖昧だったり、特定の選手だけは少しぐらい中に入っていても見逃されたりなど、誤解を招く、もしくは不公平なルールになっているという話を聞くこともある。

ここで問題なのは、こういった一部の悪意ある人の行為によって、夢を持って入ってきた若きトーナメンターたちが去ってしまうことや、若手の編集者のモラルが低下していくことだろう。

更には、こういった行為をしていたプロが「映像があれば嘘はない」といったことを口にしたり、自分の過去の行為を棚に上げ、他の不正行為を批判するような発言をしているのは、とても残念だ。

以前、ライバルの狙っているエリア(自分も狙っていた)を探しだして、試合前日にそこの数多くのベッドのバスを水槽に運んでしまい、役員会で大きな問題になったことがあった。

本人は、その直後のメディアで「オレはベッドのバスはトーナメント中しか釣らない。とてもとてもかわいそうだから」みたいなことを書いていたのだが、あまりにも人をバカにした発言で人間不信に陥ってしまった。

だが自分はそういう嘘はつきたくないし、何よりも自分たちの活躍を楽しみにしてくれているファンのみんなを裏切る行為は、プロとして絶対にやってはならないことだからね!

誰もが初めてメディアから取材をされた時は、憧れていた舞台に立つ喜びと緊張で胸が一杯になっていたはず。

それが回を重ねていくことで、どこかに「このぐらいなら」という慣れが出てくるのかもしれない。

しかし、そこで手を抜いたり、ましてや嘘をついてまで自分を良く見せたい、商品をプロモーションしたいと思うのは間違っているし、応援してくれるファンの気持ちを考えれば、そんな気は起きないはず。

自分は常に初心を忘れず、いつでもベストゲームをするように心掛けているよ。

そして自分に今まで関わってくれたライターやカメラマン、編集に携わる方々も、自然を相手にする釣りというスポーツの難しさと面白さを伝えられるよう日々頑張ってくれている。

極論を言ってしまえば広告を打つことによってページを確保し、馴染みのライターにいい話を書いてもらったり、自分で作り上げたストーリーをあたかも事実のような記事として載せたりすることも、まったく不可能なことではない。

しかし、たった1人のバスプロ、たった1人の編集者がそういった誘惑に負けて不正に手を染めることでバスプロやメディア、更には釣り業界全体の信頼を失ってしまうことにもなりかねないよね。

出演者、取材陣いずれも、「釣りという素晴らしいスポーツの面白さを伝えていく」という信念を持ってメディアに携わっていってもらいたいと心から願っている。

他にもT3があった頃にもらった質問がいくつかあるので、時期をみてまた熱く答えていきたいと思っているよ。

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P.S.

Newレンジャーのラッピングデザインが決まった。

このボートは、ダイワ(グローブライド)メインのラッピングになる。完成が楽しみだ。

D.Aoki × T.Namiki at 利根川・・・

2012-8-31 カテゴリー:フィッシング

先日、写真だけアップしたのだが、今回は青木大介君と一緒に釣りをした時のことについて書くことにしよう。

彼とは2009年に山中湖、2010年に北浦でプライベートの釣りをしたので、今回が3回目となる。

1ヶ月ぐらい前「また一緒に釣りしませんか?」と誘ってもらい、別に勝負で釣りをしてるわけではないのだが、ここまでは1勝1敗だったので、今回が決着の場だね(笑)と冗談を言ったりしながら、とても楽しみにしていた。

今回はV6マリンさんから船を降ろしたのだが、かなり暑かったので霞ヶ浦・北浦よりは、少しでもカレントのある利根川や黒部川の方がいいだろうとなり、彼のボートで出船したんだ。

この水系は水位調整の水門をくぐったりと、バスボートが似合うフィールドだと思う。

また、広大なフィールドを楽しむバスフィッシングという部分でも、非常に魅力あるフィールドだろう。

初日はピュアフィッシングさんの社員も同船したのだが、「並木敏成さんの大ファンなので、ぜひ乗せてもらいたい!」とのことで、それならばいい機会だから一緒に釣りをしようということになったんだ。

ただし同船するのはいいけれども、「もし自分がバックラッシュする姿を見たら生かして帰さないから、それを覚悟の上でならいいよ。」と青木君に伝えておいたんだけどね(笑)

その言葉を鵜呑みにしたのかどうかはわからないが、釣りを始めてすぐは青木君がエレキを踏み、自分が真ん中、その彼が後ろというポジション。

彼は自分の姿を見ないよう、斜め後ろを向きながら釣りをしていたようだ(笑)

そんな感じで楽しい雰囲気の中、2日間釣りを楽しんだのである。

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ピュアの社員の前で、大介にダイワのタックルを渡す(笑)

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エグジグにゲーリーシュリンプ3”で。

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大介がうどんを食べているスキに2対2に追いついた。

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ドライブクローラー3.5"のワッキーで。

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自分のバックラッシュを絶対見ないように釣るピュア社員。

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ゲーリーのNewケロボーイでキャッチ。

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Newバージョンは、ボディーの厚みをアップしてウエイトアップ。

虫っぽく使えるように4ヶ所からラバーを出している。ベイトフィネススタイルのフロッグとして戦力になりそうだ。

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45cmクラスも。

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ドラクロ3”、5gテキサス、FPPストレート2/0で。

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2日目。

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大介のボートを運転させてもらう。楽しみの1つだ。

 

自分が彼の姿を初めて見たのは2007年頃、JB TOP50亀山湖の模様を釣りビジョンで放映していたのが最初だったと思う。

そんなに長い時間ではなかったのだが、釣りをしている姿やコメントしている姿を観て、この子は近い内に必ずやってくれるだろうと思っていたら、その通りになった。

2009年に山中湖で一緒に釣りをした時、彼はジグヘッドをかなりスローにボトムから離さず、ひたすらシェイク。

一方、自分はバックシートでミノーや早いリズムのソフトルアーの釣りを試していたのだが、じっくり狙っていた彼は1匹1匹と確実にバスを釣り上げていたので、とても器用なアングラーだなという印象が残っている。

そんな青木君も年々、釣りの幅に厚みが出てきたようで、今回はさらにレベルアップしている部分も多分に感じた。

3人とも竿を握っていたので、真剣モードで黙々と釣りをしていた時間も長かったのだが、そんな中でもバス業界のことや、共通のスポンサーの話など、いろんな会話ができた。

後はお互いの釣りのテクニックを見られることでいい刺激になり、自分であればパワー系の釣り。青木君なら繊細な釣りと、そのリズム。

自分としても非常に勉強になったし、とても有意義な時間を過ごせた。

それと、それぞれが使い込んでいるタックル(特にロッドなど)を使わせてもらうのもとてもいい勉強になる。

1人で釣りに行くことが多い人は、こうやって何人かで釣りをすることでレベルアップにもつながり、更にモチベーションもアップするいい機会になると思う。

初日の夜、食事をしながら話した際には、トーナメントなど毎年同じことを繰りかえしていく中、いかにモチベーションを維持していくか?ということに悩んでいた様子。

以前はアメリカのトーナメントには興味がなかったのだが、今回「アメリカのトーナメントシーンやフィールドも見てみたい。」と語っていたのに少し驚いた。

どれぐらいの範囲を釣っていくのか?など、そういうことにも興味があるみたいだ。

とにかく、こういう威勢のいい若武者・・・年齢は30才前後だが、50~60才まで現役で活躍できるバスプロの中では若手の部類に入るだろう。

そういう若武者が出てきてくれるのは、とても嬉しいことである。

そして、今後も躍進に期待している!

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V6マリンに現れた”怒”の川口直人。実はいいスマイルを持っている(笑)

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3日目は古くからの友人、川嶋君も合流。不器用な部分もあるが(人のことは言えないが・・・。)ナイスガイだ。

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3日目は、自分のアルミで未知の利根川下流域を走り回ってみた。

こんな景色があったのにはびっくりだ。

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この日はほとんど釣りをしなかったが、最後にハイピッチャー3/8ozでキャッチ。

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大介いわく、最近少しモチベーションを欠いているのでは・・・という”勝つ時は勝つ”のエグシュン。(こういう互いを心配し合える仲っていいよね。)

今度一緒に釣りをする約束をした。気合いを入れてやるぞ〜(笑)

 

それから、この週末WBS第4戦が土浦新港で開催された。

O.S.Pプロスタッフの橋本卓哉が3位入賞し、年間ランキング2位へ浮上した。

暫定ランキング1位はO.S.P社員の草深のままである。

2人の差は約800g、最終戦が楽しみだ。

地震の影響で土浦新港を使えなかったのが、今回から使えるようになったとのこと。

霞ヶ浦周辺でも被害が多くあったのだが、こうやって様々な部分が復旧してきていることは、地元の人達はもちろん、震災で心を痛めた人達にとっても、きっと励みになってくれていると信じている。

これから少しずつ涼しくなってくるので、皆さんも是非フィールドへ足を運んで頂きたい。

ちなみに今年も『Basserオールスタークラシック』が10月27日(土)~28日(日)に利根川(会場は「道の駅・川の駅 水の郷さわら」)で開催されることが決定し、自分も招待されることが決まった。

去年は北総マリン周辺を重点的に調べ上げたのだが、今年はもっと範囲を広げて、少しずつ準備を進めていきたいと思っている。

STICK IT&専用デッキについて

2012-8-24 カテゴリー:フィッシング

今回は、最近面白そうなものをゲットしたので紹介しよう。

言うなれば、ハンドパワーポールだ。

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写真が途切れているが、長さ2.4mある棒である。

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これを、篠工房で試作中の特製デッキの左上に取り付けてある樹脂マウントの穴に通した後、手でボトムに棒の先端を突き刺してボートを固定するらしい。

自分はまだ実戦では使っていないが、近いうちに試してみたいと思っているし、状況次第では強力な戦力になるだろう。使用感等はその時にまたUPしようと思う。

スティックイットは自分が古くから知っているナイスガイ、春木君が経営しているハーツマリーンで購入できる。

使用方法等も解説されているので、興味のある方は見てみて欲しい。

そして篠工房、自分がかつてダイワ(グローブライド)で働いていた時の同期の篠原君が、プロ魂を持ってこだわって作っているので、チェックしてみて欲しい。

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本日は、ハヤブサ(フィナ)さんとのフックのミーティングも行った。

では、今日はこれにて。

サンラインイベント&並木カップ&山中湖テスト&ナイスガイ・・・

2012-8-21 カテゴリー:お知らせ イベント フィッシング

本日は、並木さんの代わりにブログをUPさせて頂きます。

早速ですが、並木さんがスペシャルゲストで参加予定のサンラインさんのイベント、『Bass Fan CUP 2012 in 小野湖』の告知になります。

 

開催日:9月16日(日)(参加申込締め切りは、8/20(月)で終了しています)

開催場所:山口県宇部市小野湖

集合場所:アクトビレッジおの

参加費:2000円

受付時間: 6:00〜6:30

詳しくはサンラインさんのHPをご覧下さい→「Bass Fan CUP 2012 in 小野湖」

当日は、お楽しみ抽選会なども行われるので、参加される皆様は是非お楽しみに!

並木さんも「皆さんと会えるのを楽しみにしてるよ!!」と言っています。

 

更に、10/14(日)に開催されます。『並木カップ2012』の申込がスタートしております。

応募方法はTBC事務局へTELまたはFAXで、お名前、年齢、性別、ご住所、電話番号、エントリー(ボーターorノンボーターをお伝え下さい。)

TBC事務局TEL:0476-80-0388(10時〜18時)/FAX:0476-80-0389

TBCホームページ

応募締切は9/25(火)になります。

並木敏成と一緒にトーナメントに参加できるまたとないチャンスをお見逃しなく!

(詳しくはこちらをご覧下さい↓)

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続いて、以下並木さんより預かった写真とコメントをUPします。

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「先週、O.S.P社員とフィールドテストで山中湖に行った。」
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「O.S.Pプロスタッフで山中湖の強者である川上君に偶然会ったので、テストに参加してもらった。自分も一緒に釣りをしたことがあるが、釣りのテクニックも卓越しているし、こうやって日々フィールドに出ていて、それが彼の結果に結びついている。バスフィッシングは日々考え努力すると、それが必ず上達に結びつくスポーツなんだ。」

 

「ところで、昨日今日と自分は某フィールドでナイスガイと一緒に釣りをしたのだが・・・。」

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「その時の話しはまた後日ということで、楽しみにしていて欲しい。」

 

以上、T.NAMIKIの代筆Xでした(笑)

より良いトーナメントを作り、その中でどう戦うか?

2012-7-27 カテゴリー:フィッシング

前々回「トライアルドリームツアーUSA」という企画でJB霞ヶ浦チャンピオンの中川君をアメリカに連れていった話を紹介したんだけれども、今回はその続きから。

この企画はローカルシリーズで頑張っている選手達にもモチベーションや夢を提供したいというのが1つ。

もう1つは若手の選手、もしくはこれからバスプロになろうとしている人達の将来に、なにかプラスになるようなことをしたい。

そのために自分がJBへ提案して行われるようになったのが「トライアルドリームツアーUSA」。

現状、JBのローカルトーナメントは9シリーズあるのだが、その中でパフォーマンス査定方式という、いわば偏差値式に1位の人を選び招待するという企画。

そして今回、その権利を獲得したのが先日紹介したJB霞ヶ浦チャンピオンの中川君なんだ。

そもそもO.S.Pというのはルアーを販売するメーカーという面の他に、自分のバスプロとしての事務所でもある。

自分のプロ活動による収益なども会社に入るようになっている。

そんな中、自分が今やっている活動の中で、どんな形で応援できるかを考えた時に出てきたアイディアなんだ。

JBの協会側からは「もっと協賛して欲しい」という要望がくるのだが、自分は協会を通して間接的にではなく、もっと選手へダイレクトになにかしてあげたいという思いがあった。

なによりもローカルシリーズで頑張ってる選手も、メディアに載るチャンスを作ってあげたい。

なので今回は、そういったメディアの取材陣が同行する経費なども含めて、この「トライアルドリームツアーUSA」をO.S.Pとしてサポートしたんだ。

自分はこれまでトーナメントをハードにやってきたからこそ、その魅力や素晴らしさを体感しているし、これからの若手選手が羽ばたけるような舞台としてのトーナメントシーンであって欲しいと望んでいる。

多くの選手たちも、平等で公平に競い合えるトーナメントとして、より良い世界にしていきたいと思っているだろう。

ただ、そういったことについて素直に言い合える場がなかったり、言いにくい風潮があるのも確かで・・・。

現役選手の多くはそういったことに対して意見を言いにくかったり、スポンサーや年齢的に立場が下なので言えずに我慢している選手も多い。

そういった意味で、トーナメントをより良くしてもらいたい、「そういったことは、並木さんにきっちりやってもらいたい」というコメントをよくもらっている。

トーナメントにおける不公平な問題点というと、例えば立場的に上の選手に「ここを釣るな」とか「自分が来たら場所を譲れ」と言われることがあるんだけど、これっておかしな話だよね。

初日に自分がよく釣った場所はマイウォーターで、その後は他人に釣らせず、他人が初日によく釣った場所はお構いなしに釣る。

昔から近くに寄ってきて舌打ちをするとか、そんな子供っぽい威嚇行為もあるけど、こういうのを無くして誰もが平等に戦える空気を作ってあげることが必要だ。

過去には「場所を譲れ」ならまだしも、最終戦前に年間タイトルを競っていたライバルへ「タイトルを譲ってくれ」とまで言ったなんていう、まるで笑い話のようなこともあったんだ。

釣れる場所を教えなかったスポンサーつながりの地元サポーターに試合後「俺の前から消えろ」と暴言を吐かれたなんて話も、言われた本人から聞いたことがある。

場所とりやライバルの場所つぶしも聞いたりしたけど、古い話で、今だから笑って話せるけど、自分がされたイヤガラセの中には、当時(外来法制定より、はるか前)の「プラクティス中に別水域へバスを運んではいけない」というルールの網の目をくぐるよう「ならば水槽に運んでしまえ」という発想をするような、競技としてのバスフィッシングよりも、人を出し抜いて釣ることだけに情熱を燃やすタイプの選手もいた。(この件をもとにその後、プラクティス中のライブウェルの使用禁止というルールに変更になった。)

他にも明確に釣り禁止場所とは制定されていないが、うるさい人がいて「釣りをするな」と言われるマリーナへ事前に自分の船を伝え「この船だけは釣りをさせてもらいたい。そして他のボートが来たら追い払って欲しい」と頼みこむとか(そのマリーナで粘り倒してクラシック準優勝!それでいて、このタックルやオレってすごい!ってなってしまうから、おかしいと思う)、別の湖のマリーナではわざわざ高いガソリンを入れてコネをつくり、自分だけそこを釣らせてもらおうというセコい作戦をもあったな~。

こういった自分1人だけが有利になるようなセコい考え方をする選手がいるというのは、今でもよく耳にするよ。

ルール違反ではないけれども、こういうモラルの低いアングラーがいるとトーナメンター全員の信頼も失墜させるし、今尚頑張ってる選手からすれば面白くない話だろう。

また、これから育っていく若手選手がそういった汚い戦い方を見て、それがトーナメントの戦い方だと勘違いしたり、嫌気が差してトーナメントから去ってしまったりするのは、今後、日本のバスフィッシングが成熟していくのに大きな損失になってしまう。

事実、そういう事実を目の当たりにした選手の多くがトーナメントを辞めてしまったり、釣り自体を辞めてしまっているということ。

それが嫌で海外に行きたがっている、もしくは行ってしまった選手もいる。

ちなみに、これだけを見ると多くの選手がモラルの無い行動を繰り返し、そういったことが蔓延っているように思われるかもしれないけれども、そうではないとは断言しておこう。

だからといって傍観していては何も変わらないので、現役選手としてではなく、例えばスポンサーメーカーの社長として、更にはアメリカのトーナメントを経験してきた1人のトーナメンターとしてできることを、ずっと考えていたんだ。

これからの若手選手にできる自分なりの応援方法を考えた結果、ウェイイン時のバスの扱い方も含めてより良いルール作りの提案をしたり、「トライアルドリームツアーUSA」の企画を全面サポートしたりしている。

とにかく自分が運営団体側に言いたいのは全選手がやりがいを持ち、平等なルールの下で、のびのびと試合ができる環境作りをお願いしたいということ。

これは参加している選手たちだけでなく、協賛している多くのメーカーが平等と感じるトーナメント作りも含めてである。

現実問題として多くのメーカーがスポンサーを降りたがっているという事実があるのだが、それでは日本のトーナメントシーンは先細ってしまう。

一部のメーカーや選手が特別扱いされて恩恵を受けるような構造でなく、すべてのメーカーや選手が平等に満足できるようなものにしていくべきだろう。

スポンサーにしても商品を売るためだけに選手を利用するのでなく、自社の看板を背負う責任と、プロフェッショナルとしての在り方も含め、正しい教育をお願いしたいものだ。

フェアーに頑張っている人がバカを見るようなバストーナメントや、バス業界に絶対にしてはならない。

話は変わって、自分がバスを本格的に始めたのは19才の頃から。

子供時代から釣りが大好きで、釣り好きが高じて東京水産大学(現、東京海洋大学)へ行き、卒論もバスの生態研究という、大学時代以降はバスにドップリ漬かった人生である。

その頃、バス釣りで食べていくなんて友人や親に話しても「馬鹿なことを言うな」と怒られた時代。

釣具メーカーに就職した2年後、そこを辞めて「トーナメントプロを目指す」と言った時は父親に勘当されたこともあったんだ。

ある意味、釣り一本で食べていくにはテレビのフィッシングキャスターの故 西山徹さんのような存在でしか無理だと思われていた時代。

自分はバス釣りにハマる内にトーナメントに魅せられ、自分がどこまでやれるのか、そんなものに挑戦したいという気持ちが大きくなっていった。

当時からトーナメントプロとしてガイド業などで生計を立てていた下野さんのような人になりたいという気持ちに加え、チャレンジしないまま終わりたくないという自分の中での気持ちが強くなり、会社を辞めてプロ活動に専念したのだ。

その後、車の荷台で寝ながら常に湖畔へ泊まる生活が続き、全国のトーナメントフィールドにある銭湯はすべて知っていたほど。

バスフィッシング市場の成長とともに自分も頑張ってこられたから、ある意味でいえば時代に恵まれたのかもしれないね。

自分が日本のトーナメントへ出場していた時代と比べれば、現在のバス市場ははるかに大きくなった。

今では金銭契約もザラだけれども、当時は限られたプロしか契約もできず、その額もいまと比べれば小さいものだったんだ。

 

よく「トーナメントプロとして成功するには?」と質問されるのだけれども、その答えは「とにかく集中して頑張ることだ」と言っている。

あるフィールドを前にした時、試合の季節とフィールドの特性を踏まえててベクトルさえ合っていれば、あとは掛けた時間に比例して結果がついてくるはずだから。

アメリカみたいに馬鹿デカすぎるフィールドと違い、日本の中で広大とされるフィールド規模なら、情報に恵まれなくても人一倍の時間を掛けてフィールドを調べ、釣りのテクニックを磨きあげれば結果はついてくるはず。

頑張っているのに成績がついてこないという人は、その人からすれば頑張っていても、それ以上に頑張っている人が上位にいると考えれば、もっと努力すべき点を見つめ直すヒントになるんじゃないかな?

 

トーナメントを戦う上でつらいことも多いだろうけれども、その「つらさ」にも正しいものと理不尽なものがある。

理不尽な部分というのが前記したような内容になるのだが、そういった理不尽な部分は正していく必要があるから、そういった面を正すために自分は力になれる。

自分自身のレベルアップ、スキルアップを目指し、純粋にバス釣りの技術を向上させていくことで成長していくのがバスプロとしてあるべき姿だし、そうすれば、いつか必ず評価される日がくると信じて頑張ってもらいたい!

 

-P.S.-

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新しいレンジャーのセッティングで潮来のサイト51に行ってきた。

GPS、魚探系の最終セッティングを行ってきたわけだが、近いうちにラップされる予定なので楽しみだ。

相模湖ロッドテスト&JBトップ50にて茂手木プロ優勝!

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後ろに見えるのは・・何と!

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先週、ダイワのロッドテストで相模湖へ行ってたんだけど、そこで田辺さんに会ったんだ。

実は今年の春、利根川に行った時もバスボートで走っている姿を見掛けたことはあったんだけど、こうやってメジャーなフィールドで釣りをしていると色んなプロと会うことって本当に多いんだ。

でも、対岸にいたりとか走っていたりで、なかなか挨拶したり会話できる機会って少ないんだよね。

今回は同じ柴田ボートさんで出船していたというのもあり、いろいろと話をすることができた。

いつも思うんだけど、田辺さんも本当に釣りが大好きだというのが話をしていても伝わってきて、ついつい長話してしまったよ(笑)

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そして昨日の夕方、実はゴルフの打ちっ放しに行ってきたんだ。

といっても数週間前行って以来、今回が人生で3回目なんだけどね。

これは急にゴルフに興味が出たわけではなく、トレーニングの一環として取り入れてみた。

左右両方で打ってるんだけど、これはバランス良く筋肉を鍛えたいと思ったからなんだ。

いずれ自分のゴルフ談義が語れる日が来るかもしれないね(笑)

 

その時に携帯が鳴ったんだけど、これはO.S.Pプロスタッフの茂手木君からの電話だった。

先週末は桧原湖でJBトップ50が開催されており、茂手木君が2日目の時点で上位にいたというのは知っていた。

結果がどうなったのか気にしながら電話に出たんだけど、第一声がとても爽やかだったから内容を聞く前に優勝したんだなというのがわかったよ。

初日と2日目以降はパターンがかなり変わったみたいだけど、うまくアジャストできたと嬉しそうに話していたね。

もちろん茂手木君のことは古くから知っていたし、ダイワのプロスタッフでもあり、キャスティングでセミナーをやる時は司会進行などもしてくれる、ある意味、弟分みたいな感じの存在なんだ。

トーナメンターとしてのキャリアも長く、トップ50に上がってから2009年には年間6位という成績も残っているが、ここ2年はなかなか成績も残せず悩んでいたと思う。

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以前、茂手木君とトーナメントの戦い方について話していた中で、自分は「毎回5位ぐらいを狙う感じでやってみては」とアドバイスしたことがある。

そうすると上位陣が崩れたら勝てるし、逆にギャンブルも必要以上にすることもないから大外しすることも少なくなるから。

かつて自分がJBに出てた頃はそんなイメージで戦略を立てていたんだけど、日本の場合はフィールドの規模もアメリカのようにとてつもなく広大というわけではないよね。

日本なら「あのエリアで何をやれば何キロぐらい」という、おおまかな感覚が掴めるから、その中で5位狙いというのが一番クレバーな戦略だと思うから。

「そのアドバイスがすごく役に立ちました」なんて話をしてくれたのが2009年シリーズの時なんだけど、今シーズンが始まる前にも話をする機会があった。

そこで自分は「トーナメントをずっと続ける気があるのか?」というのを聞いたんだ。

お店の仕事や自分の生活がある中で、いつまでと区切って考えているのか?それとも違うのか?

そういった人生相談の話をしていたんだけど、茂手木君は「ずっと続けたい」と答えた。

いまさら「死ぬ気で頑張れ!」と言うタイミングでもないし、それは言わなくても彼もわかっているだろうから、自分は「順位を気にせず大好きなバス釣り、そしてトーナメントができることに感謝しながら、のびのびとやるといいよ」とアドバイスしたんだ。

そうしたらこの第3戦、桧原湖で見事にやってくれた!

トップ50では初優勝とのことなんだけど、自分のことのように嬉しかったよ。

それと五十嵐誠君も4位入賞と、こうやって若手が頑張ってくれているのを聞くと、とても嬉しくなる!

一方、利根川のTBCではO.S.P社員のヘンプ君がレギュラー部門で1816gというナイスフィッシュを釣り、ビッグフィッシュ賞を獲得した。

ヒットルアーはドライブクローラー4.5インチの1.3gジグヘッドワッキー。

そしてもう1匹は02ビートで釣り総合8位。

TBCに参戦したのは今年からなんだけど、年間では3位という好位置につけている。

こうやってまわりのスタッフたちも頑張ってくれているので、自分も応援していきたいと思っているよ。

I ♥ Bass Fishing(U.S.A編)

2012-7-18 カテゴリー:お知らせ フィッシング

さて今回は、昨年から3回アメリカに行っているんだが、その中からナイスな写真をランダムにUPさせてもらうよ。

以前、Talk to Toshiのコーナーがあった時にも、UPするからと約束していながら出来ずじまいだったから。

こう見えても、自分は結構りちぎだし、記憶力がいいんだ。

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友人のフランクと!!
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テキサス州の湖畔にあるレストラン。

名前がスタンプ(切り株)とはイケてる。必ず寄りたくなるね。
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そのレストラン内には、有名バスプロのトーナメントシャツが飾ってあった。

これは、バスプロのレジェンドとされるリック・クランのもの。

釣果もさることながら、相手のことを気づかいながらマナーや、モラルを重んじて釣る姿に、多くの共に戦う者達から支持を集める。釣りに対する姿勢に於いて、自分が最も尊敬しているアングラーだ。

最近のラッキーストライク社からの彼モデルとしてのミノーは?だが・・・。まっ、ある意味アメリカらしい。
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上段左から2番目は、日本人としての誇りでもあるT.O(大森君)のもの。

1つの歴史を作った彼のさらなる活躍にとても期待している。

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元FLWプロのクリスがなんとショップを開いていた。

名前は『タックルモンキー』だ。

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店内である。

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こんなボートトレーラーもアメリカらしい。
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同行してくれた自分の用心棒のボブ。

 

ここから先はトライアルドリームツアーのもの。

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琵琶湖で世界記録のバスが釣られる前までのワールドレコード22lb.4ozは、このルアーで釣られていた。(1932年)

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2011年JB霞ヶ浦シリーズのチャンピオン中川君と。

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将来の日本の、いや、世界のバスフィッシングをけん引していって欲しい。

とにかく、頑張れよ!!

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さて今年は、なるべく多く日本にいたいから、次にアメリカに行く予定は今のところ立ててないけど、年末頃かな・・・。

とにかく、アメリカが元祖のバスフィッシングなんだけど、なんとか日本にずっと残してあげたいよね。

 

明日は、日本の某フィールドに行ってくるけど、皆さんも釣行の際は熱中症に充分気を付けて下さい。

では、今日はこの辺で・・・。

富士工業訪問&復興支援グッズについて

2012-7-04 カテゴリー:お知らせ フィッシング

昨日は富士工業にガイドセッティングなどのテストに行ってきた。

場所は静岡県で、東名高速道路を走っていると看板を目にするのでご存知の方も多いと思うがまさにそこである。

写真の様にメジャーがセットされこんな感じで行われるのだ。

あいにくの雨だったが、雨の日のデータも貴重なのだ。

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それと、O.S.P復興サポーターズバンドに引き続き、東日本大震災の義援金目的による支援グッズの第2弾が決まった。

大変遅くなってしまったが、数あるアイテムから吟味し適切なものを選んだつもりだ。

アイテムはカラビナつきのホイッスル。

これから加工やパッケージなどが入り製品となる予定だ。

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とにかく、今後も継続的な支援活動を続けていきたいと思っているので、その際は皆様のご協力をお願い致します。

では、今回はこんな所で!!

Take kids Fishing!! & グレンモア & 並木CUP

2012-6-22 カテゴリー:フィッシング プライベート

 最近、嬉しい手紙が届いたので報告しよう。

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こんな手紙である。

実はゴールデンウイークに、ほんの数時間だったが安藤浩輝くんという中学生と一緒にオカッパリへ行ってきたんだ。

浩輝くんとは、普段からメールや手紙(写真も送ってきてくれたり)でのやりとりをしているのだが、今回は、おばあちゃんからのお礼の手紙も添えてあり本当に嬉しかった。

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最初、浩輝くんとは昨年にイベントで知り合ったのがきっかけ。その後他のイベントでも会ったり、光大郎と一緒に会ったこともある。

会う度に、「一緒に釣りへ行けたらいいね」と約束していながら、自分もなかなか時間が取れず、ようやく実現したのはゴールデンウイーク、しかも午後の数時間だけ・・・。

本当はもっと長い時間楽しみたかったのだが、それはまたの機会にということで「今度はボートに乗せてあげるね」と約束したんだ。

浩輝くんはバスだけじゃなく管釣りトラウトにもハマっており、ほぼ毎週のように通っていて、釣りビジョンのトラウト選手権などいろんな大会にも出ている。

関東で管釣りトラウトをやってる人の中では結構有名人らしく、大会で上位に入ったりと大人顔負けの腕前で、将来、末恐ろしいアングラーに育ちそうだから自分も楽しみにしているよ。

いまはトラウトの流れから柔らかいスピニング中心なのだが、これから幅を広げていけばバス釣りも、もっともっと上達していくはずだ。

自分は小6でバス釣りを始め、ルアーで1匹釣ることができたのは高校2年になってから。

浩輝くんは、この年にして確実にバスを釣れる腕前。それを考えると末恐ろしい存在になるだろう(笑)

 

ほかにも、たとえばトムくん。

何年か前、自分と一緒にバサーの表紙を飾った少年のことを覚えているかな?

毎年年賀状をくれるんだけど、当時、小学生だったトムくんも大きくなり、部活などで忙しい中バス釣りも頑張っているようで嬉しいよ。

あとは以前、自分がバッシングロードというDVDを作った時、自分が1日ガイドするという企画で当選したケンくんにしても、今は学校を卒業して理容師をやりながらバス釣りにハマっているようだ。

 

釣りは1人でも楽しめるし、大人数で行っても楽しめるという数少ないスポーツの内の一つ。

自分は子供の頃、3年に1度は転校するという生活をしていた。

転校してすぐの、まだ友達ができない時でも釣りは楽しめたし、逆に友達ができてからは一緒に行って楽しむこともできた。

子供時代の自分にとっての転校というのは、すごいストレスになっていたんだけど(これは転校した経験のある人ならわかるだろう)、それも釣りがあったお陰で救われたと思っている。

あとは自然の有り難さや、命の大切さに気付かせてくれたり、勉強のストレス、子供ながらにイヤなことがあった時などでもスカッとできた。

自分の場合、現在は釣りが仕事になっているけど、子供時代から釣りを楽しんでいた人達が、大きくなってもこのように趣味として釣りと関わっているというのを聞くと、とても嬉しいよ。

そんな子供達とふれあえる機会として(もちろん大人も大歓迎)7月30日(月)に千葉県のグレンモアというゴルフ場にある池でイベントに参加させてもらう。

昨年に続き2回目なのだが、栄町の主催で普段は釣りができないゴルフ場の池を特別に解放してくださるという素晴らしいイベント。

昨年は行けなかったのだが、今年はスケジュールの調整がついたので、今から楽しみにしているよ。

平日の月曜に開催だけど、子供達は夏休みの時期。

今年も300~500人ぐらい参加してくださる見込みとのことなので、おおいに盛りあがって1日楽しんでもらいたい。

初めてバス釣りをする人にも、ぜひお越し頂きたいものだ。

『第2回栄町バス釣り大会inグレンモア』

 

それと、昨年は台風の影響で中止となってしまったが、今年も並木カップが利根川で開催される。

10年以上続いているこの大会だが、日程は10月14日(日)に決まったのでお知らせしておこう。

2年ほど前からボーターのみの大会でなく、ノンボーター部門というのも設立している。

これはボートを持ってない、もしくは乗ったことのない人達が、ボート釣りの魅力、そしてトーナメントの魅力などを感じてもらえればと思い、この方式を考えたんだ。

こういった主旨に賛同し協力してくださる北総マリンの新海さんやTBCプロたちには、とても感謝しているよ。

詳細はまた追ってお知らせするので、楽しみに待っていてもらいたい。

実釣取材ラッシュ(ルアーニュースTOKAI&WEST/O.S.PDVD,『T.Namiki’s JAPAN TRAIL』/ロッド&リール/バサー,etc・・・ )

ここのところタックル準備→移動→実釣取材→寝不足後の爆睡というサイクルが続いている。

まず、香川県の野池では6月中旬頃発売予定のルアーニュースTOKAI&WESTや、8月頃O.S.Pから発売予定のDVD『T.Namiki's JAPAN TRAIL』の取材などをこなしてきた。

閉鎖水域のポストスポーン〜夏パターンということで、中層を引く釣りよりも、トップorスローフォール的カバー打ちが良かった。

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フロッグのタックルは、ブラックレーベルのトゥイッチンフロッグにリールは、バックラッシュしにくいT-3のSHモデル。(PEライン使用時に安心できる)

ラインは、サンラインのバススーパーPE56lbを使用。


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中距離のピンポイントキャストや、スキッピングアプローチには34mmスプールのT-3や、スティーズが自分は好きだが、今回野池を案内して頂いたライギョのスペシャリストの方は、Z2020SHがライギョにはにはベストだと言っていた。

ルアーが飛ぶ上に、このサイズのリールとしては間違いなく世界No.1のパワーと耐久性、(つまりリョーガ並み)それでいて、ロープロファイルなので、しっかりパーミングができるから力強いファイトができるらしい。

確かに自分も、その方のタックルを借りてライギョ用フロッグを投げさせてもらったら、もの凄い飛んだ。

そこで、O.S.Pの軽量フロッグにルアーを付け替えて投げさせてもらったら、なんとT-3以上に飛んでしまった。

確かに38mmスプールの遠投性能は、重量ルアーでは凄いと思っていたが、スケーティングフロッグやスピンテールフロッグ(プロト)の重さ(11g)でも、より飛ぶのには自分のこれまでの認識をくつがえされたわけだ。

但し、ピッチングやスキッピングは明らかにT-3の方がやり易かったので、参考にしてみて欲しい。


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色々なトップ系で反応はあったが、他にはドラスティ6”のノーシンカー(カバーにはバックスライドセッティング、ややオープンなところはノーマルセッティング)やドラクロ5”のテキサスリグでのスローフォールも効いた。

詳細は、ニュースペーパーにて・・・(笑)

 

お次ぎはロドリでの亀山ダム。

夏のリザーバー攻略が今回のテーマ。

ボイル打ち系の攻めも最高に効いた。

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ベントミノ76ーやアイウェーバー。
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ブレードジグ3/8oz+マイラーミノー3.5”。
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マイラーミノー3.5”&2.5”にFinaのネイルフロートMサイズのピクピク。

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ベント130ミリサイズ(プロト)でも。

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コバジン(シケーダーマジックカラー)のチョーチン釣り。(昨年、野尻湖を得意とする河合さんに教えてもらった釣り方)

 

他には適材適所で、色々なルアーで釣れたが、これ以上載せると出版社に怒られそうなので・・・。

詳細は、6月25日発売のロドリで・・・。

ちなみに今回、スティーズのライトニングⅡというロッド(6’3”のL)でクランキングなどを行ったが、リザーバーのオーバーハングなどに、中小型プラグを入れていく釣りにとても良かったです。とにかく、キャストアキュラシーが最高だった。

スピニングは、スカイボルト。

この2本が、今年の新作の中では自分にあってるかつ、使用頻度が高い。

 

バサー取材は、実は2シーズン振りの霞本湖で行われた。

自分にとって今の霞水系は、未開拓のフィールドと言っていいほど。

特に沖の浚渫(しゅんせつ)系や、沈みロック系はほぼ 何も知らない。

その中で、どう2日間でバスを追いつめていくかが今回のテーマ。

霞にしては水質が驚くほど奇麗かつ、低水位の本湖での攻めと、濁り水の流入河川での攻めが対照的だった。

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水の濁った川では、ゼロワンジグ9g+ドラクロ4”でこんなバスが沢山釣れました。

5本リミットウェイトは、近年まれな程だったと思う。

詳細は6月25日発売のバサーで。

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遠くに見えるのがレインボーブリッジ。

やや遠回りながら、基本自分はレインボーブリッジ経由で行くようにしている。

レインボーブリッジからの眺めは心が洗われる。

 

ちなみに今回釣った40upのバスのすべては、フックによる大きなダメージが口にあった。

それだけ、キャッチ&リリースの有効性を物語っているのだが、下あごが割れているものがほとんどで、それ以外は口が裂けている残念な45upもいた。

これは、フックを外す時にバックさせるように外せばこうはならない。テコの原理でひねって外すとこうなってしまうのだ。

是非、皆さんもこの辺を協力してください。自分も、より一層気を付けていくから。

 

最後に、仕事ながらこうやってバスフィッシングができていることにとても感謝している。

バスフィッシングから大きな刺激と活力をもらいながら、皆さんにはバスフィッシングの魅力や奥深さを、これからも精一杯伝えていくからヨロシク。

さて、明日以降も某フィールドへの勉強釣行や、来週にはプロトロッドのテストや、釣りビジョンのロケが入っている。

しばらく寝不足が続きそうだ。(泣&嬉)

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